翌日、倫子がまだ見当たらないお品を探していると、女中たちが不気味な物音や女性の呻き声が聞こえると噂しているところに遭遇。倫子が噂の場所へ行くと怪しげな納戸があった。
倫子が中を改めると、手足を縛られ猿轡をされたお品が横たわっているではないか。お品の戒めを解いた倫子は、ここから一緒に逃げようと伝える。倫子はもう一度、信通に文をしたため、お知保らにばれぬよう送ることに成功した。
そんなある日、大奥では家治を前に女中たちの舞や芸が供される。しかし、倫子の姿がない。お知保たちの嫌がらせで、着ていく着物が汚されていたのだ。何かを決心する倫子。
女中たちの芸に飽きた家治が帰ろうとすると、お品を伴った倫子が現れた。
白い長襦袢姿の倫子は女中たちの嘲笑される。すると、倫子は白い長襦袢は「白く決して汚れないという私の意志だ」と言い放った。
家治も立ち止まって聞いている。「そなたたちのように汚い心には染まらない」と続ける倫子だが、松島は「誰よりも穢れた心をお持ちの方が」と返す。なんと、信通からの返書が松島らの手に渡っていたのだ。
お知保が手紙を読み上げ始めると、家治が奪い取る。そして、家治は手紙を読むとビリビリに破り捨ててしまった。