――めざましmediaのコンセプト“好きでつながる”にちなんで、小関さんの好きなものを教えてください。

18、19歳くらいのときに初めてデジタルカメラを購入して、高校を卒業したばかりの僕にとって20万円前後の買い物はかなり勇気がいるものでしたが、“出会っちゃった感”があったんです。

それから10年以上が経ちましたが、まだまだ現役で使えますし、写真を撮ることが仕事につながったこともあり、さらに愛着がわくものになりました。

そして、もっと踏み込みたいという思いが募り、同じメーカーのレンズをまずはレンタルして、使用感をお試し。

フィット感や僕が求めていたものが撮れるという手ごたえを感じたので、先日、新しいレンズを購入しました。自然だったり人だったり、より素敵な被写体と出会えることを楽しみにしています。

連ドラ続投のモチベーションは作品に潜んだワクワク

――6月に30歳の誕生日を迎えますが、直前の心境を聞かせてください。

目指していた“30代像”に27、28歳くらいで到達できたので、今はほかに吸収できるものがないか、経験できるものがないかと考えながら、軽やかな気持ちで過ごしています。残り2ヵ月か…、誕生日当日にいい時間が過ごせたらいいなぁというくらいですね。

19歳から20歳になるタイミングではすごく肩肘はって「大人になるぞ!」と強く意気込んでいましたが、今は30歳になるのが楽しみで仕方ありません。

――大人になったと感じる瞬間はありますか?

「寝るときは寝る」ようになったことかな。10代から20代前半にかけて、まだ得られるものがあるんじゃないか、インプットできるんじゃないかなど、ハングリーといえば聞こえはいいのですが、欲張りすぎてしまう性格で。

それが最近では、睡眠の大切さをものすごく身に染みて感じ、「120%の力を出すことがはたして正解か?」と自分に対して質問を投げかけるようになったんです。

活動している時間は以前と比べて少なくなりましたが、発信するものの濃度は上がった感覚なので、そのあたりは大人になったのかなと思います。

そして、若いころは自分にないものを追い求めていましたが、今はあるものを大事にしていきたいと考えるようになりました。

――昨年の夏から切れ間なく連ドラに出演し、今期も2本の作品をかけもちしていますが、モチベーションをどんなふうに保っていますか?

これを経験することによって新しい景色が見えるかもしれない、新しい出会いがあるかもしれないと、そこに潜んだ面白味や旨味、ワクワクが僕を突き動かしています。そういう作品と連続で出会えているので、自然と体が動いているんでしょうね。

撮影:河井彩美