ドラマ『波うららかに、めおと日和』での好演も話題!今年30歳を迎え、ドラマやミュージカル、声優など多岐にわたり活躍する俳優・小関裕太さんのアーカイブブック『Y』が2025年7月10日に発売。
自らもアイデアを出したというアーカイブブックに込めた思いや、30歳を迎えた現在の結婚観など、たっぷりお話を伺いました。
小関裕太 10代からの軌跡をまとめたアーカイブブック

アーカイブブック『Y』は、2014年から2024年までの雑誌“プラスアクト”シリーズにおける小関さんのインタビューと写真をまとめたもの。さらに、新たな撮り下ろしと最新インタビュー&座談会を加え、全208ページの大ボリュームとなっています。

中には 10代の頃の写真や当時のインタビューも掲載されているとあって、まさに小関さんの軌跡を辿れる貴重な一冊!
ということで、アーカイブブックに込めた思いや、当時の思い出など たっぷりお話を聞かせてもらいました。

ー今回アーカイブブックを出版するに至った経緯を教えてください
小関:
10代の頃から雑誌『プラスアクト』を通してずっとインタビューをしてくださっていた方が「この10年のインタビューたちを1つの本にまとめてみませんか?」と提案してくださったんです。それで、僕も「すごく面白そう」と思って。
30歳を迎えるっていうところで、すごくピッタリなタイミングでもあったので光栄だなと思っています。
中にはちょっぴり恥ずかしいエピソードも?
ー10代・20代のお写真で特にお気に入りのものはありますか?
小関:
実際には10代の写真って19歳の頃のものになっちゃうんですけど、最初の写真は印象に残っていますね。
小関:
当時も仕上がった写真を見て「すごく良い」って思った記憶がありますし、今見ても なんだか好きです。ピュアな感じがして。
でも、ちょっと恥ずかしいエピソードもあって、初回の時のカメラマンさんは後に僕のファースト写真集も、今回の撮り下ろしのカメラマンも務めてくれた方なんです。
その方が、この時の僕のことをよく覚えてくれていて。それはすごく嬉しかったんですけど、「鏡の前でずっとこうやって(髪の毛を触って)たよね!」って言われて(笑)
写真って、撮影風景とかじゃなく出来上がったものからしか情報が受け取れないじゃないですか。当時は、その“見え方”というか、顔の角度や身体の角度に関してすごく考えていたんですね。
今は、どちらかというと内面についてを考えたりする時間が昔に比べて濃密なんですけど、当時は外見の見え方っていうのをすごく研究していたんです。
そういうのを、カメラマンさんに今も覚えられているのはちょっと恥ずかしかったですね。

小関:
20代の頃の写真だと、金髪の時の撮影がすごく楽しかったです。
この『プラスアクト』っていう雑誌は、僕の解釈なんですけど“誌面の中で演じられる”っていうのが楽しい雑誌なんですよ。
毎回 何かしらのシチュエーションがあって、その中で演じながら写真を撮っていくイメージなんですけど、ちょうどこの時は映画の撮影で髪を伸ばしていた時期で。しかも、この撮影の翌日に次の役の為に髪を黒くしなきゃいけなかったんですね。
金髪でサングラスをかけて、黒い衣装で…あんまりこういった“ワル”な感じの役をやったことがなかったので、当時の撮影の雰囲気もすごく覚えていますし、自分で言うのも何ですけど「かっこいい写真だな」って思いますね。

収録されている写真を1枚1枚めくりながら、丁寧に語ってくれた小関さん。
今回のアーカイブブックでは、ご自身も企画のアイディアを出したということですが、その内容について聞いてみると…
小関:
僕が今回絶対にやりたかったのが“座談会”の企画で。
実はファースト写真集も今回と同じワニブックスさんから出してもらっていて、なので当時の出来事もアーカイブの中に入っているんですね。
僕のこの10年を語るには、当時ご一緒したメイクさん、衣装さん、カメラマンさん、編集の方、当時のマネージャーさんと「どうしても座談会がしたい!」と思って、叶えてもらったんです。

小関:
当時僕は10代だったのでお酒が飲めなかったんですよ!
ファースト写真集の撮影は大分であったんですけど、大分では焼酎にカボスを搾って、お代わりをする度にその絞ったカボスがグラスに溜まっていく…ていう飲み方が結構ポピュラーみたいなんですね。僕はそれを外側から見ながら「大人っていいなぁ」って。(笑)
だから今回は、「そのカボスの焼酎を飲みながら座談会をしたいです」っていうのを叶えてもらったんです。すごく美味しくて楽しかったですね。

10代の頃からのご縁が30歳となった今も続いていることが何よりも嬉しいという小関さん。
それは、小関さんが1人の人間として1つ1つの仕事、役柄、人間関係に真摯に向き合い続けてきた結果のように思えます。
次ページでは、そんな小関さんの人生のターニングポイントや、結婚観について語って貰いました。