荒木啓子(森口博子)、水野祥子(渡辺真起子)、千明の独身トリオは、おしゃれな店に集まって近況報告。

つい先日理想として語っていた「大人で落ち着いていて、イケオジというよりハンサムで、白髪交じりで白衣も着崩れてるような医師」に出会った千明の話で盛り上がる。

チラチラとこちらを気にしてくるのに、目が合いそうになると慌てて目をそらす。成瀬のそんな態度にそわそわしている千明に、祥子は自身の体験談で笑わせ、勘違いかもしれないと釘を刺した。

千明はその話に笑い、明るい表情で病院での話を続ける。かかりつけ医のおかげで、しぼんでいた気持ちが久しぶりに晴れたという千明を、啓子と祥子が乾杯で祝う。

機嫌よく「ナガクラ」へ朝食を食べに行く千明(小泉今日子)

和平が帰宅すると、海ゴミアートクリエイターで一人娘のえりな(白本彩奈)は、制作活動の真っ最中。以前渡した桜貝を使っていることに和平が喜びの声をあげても、「今、ちょっと集中したいんだ」とつれない返事。

だが、去りかけた和平に「あんまり無理しないでね」と声を掛けるえりな。その言葉に「無理したい年頃ってあるんだよね」と娘との何気ないやりとりに、うれしさが隠しきれない和平だった。

翌朝。定年までのカウントダウンの日めくりカレンダーをサッとめくる千明。

お隣のカフェ「ナガクラ」へ朝食を食べに行くと、長倉家の次男・真平(坂口憲二)たちはいつもより晴れやかな彼女の面持ちに気づき、「いいね、千明」「いい、綺麗」と口々に褒めそやす。

そんな気分の良い朝から和平とケンカをしたくない千明だが、結局いつものような口喧嘩に。

やがて、話題は老後の話になり、彼女を崇拝する次女・万理子(内田有紀)は、千明を介護するのが夢だと告白。

感動ムードになったそのとき、長倉家の長女・水谷典子(飯島直子)がやって来た。