東京・有楽町で、移住の支援相談を行う「ふるさと回帰支援センター」が、2025年2月25日に「移住希望地ランキング」を発表しました。

これまで4年連続1位だった静岡を抜き、今回1位になったのは…「群馬県」

前々回の9位から、前回は2位に上昇、そして今回1位と急上昇を遂げました。
これには、群馬県の山本一太群馬県知事も「大変うれしいニュース」と大喜び。群馬県民からも喜びの声が上がります。

群馬県民:
やっぱり自分が住んでいるところが1位ということは、うれしいですよね。

群馬県民:
災害も少ないから住みやすさはあるよね。

群馬に移住した人はどんな暮らしをしているのか?
『めざまし8』が取材したのは、2024年6月に川崎市から群馬県藤岡市に家族で移住した、木村さん。

神奈川から移住 木村博明さん:
初めてここに来たのは、去年の1月。藤岡市の鬼石の支所がやっている田舎暮らし体験旅で、ゲストハウスに一日ただで泊まれるっていうツアーがあって、それに家族で申し込んで、一日泊まって…、そこで出会った人々とか、街とか自然にもう本当惚れ込んじゃって。
こっちで地域に貢献できる仕事をなんかしようと思っていたんですよ。自分がカレー屋さんやりたい夢があって、で、カレー屋さんを始めて今は間借りでやっています。

「田舎暮らし体験旅」ですっかり群馬にほれ込んでしまった木村さん。翌月には仕事を辞め移住の準備をはじめ、現在は念願のカレー店を開業したといいます。

神奈川から移住 木村博明さん:
場所もそうですけど、こっち来た時にも、本当にすごく良い人にいっぱい出会って、「ここで生きていきたいな」って思ったのが、一番の移住するきっかけになりましたね。

JOYが紹介!“群馬推しポイント”

移住を決意させるほど“人を引きつける”群馬の魅力を、群馬県高崎市出身〝群馬県人会〟のメンバーでモデル・タレントのJOYさんに解説してもらいました。

▼推しポイント その1「首都圏からアクセスが良い」

高崎駅から東京駅までは、新幹線で50分前後。しかも一部の地域では、「新幹線通勤の補助金」も出るといいます。

移住者対象で、群馬県みなかみ町は、毎月最大3万円を3年間補助、沼田市は毎月最大2万円を3年間補助してくれるそうです。

▼推しポイント その2「中古マンションが安い」

中古マンション掲載物件平均価格(ファミリー向け)が、東京23区が約7642万円なのに対して、群馬県は約1735万円。

高崎市内の不動産情報では、JR高崎駅から徒歩9分、築24年13階角部屋3LDKの物件が販売価格2280万円でした。

▼推しポイント その3「物価が安い」

総務省の小売物価統計調査によると、群馬県は全国3位で物価が安い地域となっています。(※東京は47位)

JOY:
東京とかスーパーで買い物をしていても、どんどん高くなっている感じしません?
買いたい物を我慢したりとか、高いからやめておこうとかなるけど、群馬のスーパーに行くとびっくりしますよ。フルーツとかも安いし、イチゴとかも高崎の駅で売っていたのは、4パックで1500円くらい。

MC谷原章介:
1パックで400円切ってるの!?

イチゴが安いと聞き、前のめりになる小室アナ

小室瑛莉子アナウンサー:
東京だと2パック、下手したら1パックでそのくらいするものありますもんね。え~行きたいです、イチゴ大好きなんで…いいなぁ、高崎いいなぁ。

▼推しポイント その4「地震が少ない」

過去100年間の震度4以上の地震の回数を見ると、東京が574回なのに対して、群馬県は77回とかなり少ないことが分かります。
活断層はあるものの、比較的活発なものが少ないということが要因として考えられています。

JOY:
台風とかも少なかったりするんです。山が多いとかもあるみたいなんですけど。あとは、海がないというのもあるんですけど。

――海がないのは県民的には?
もちろん寂しいですよ。群馬ナンバーとかで湘南とか行って、サザンとか聞いていると、「海がないのにサザンを聞くな」とか言われますもん(笑)

▼推しポイント その5「移住支援金も充実」

県が行っている移住支援金は、単身で60万円、1世帯100万円、さらに18歳未満の子ども1人につき30万円からと、非常に充実しています。

東京・埼玉・千葉・神奈川の対象地域からの移住者や、群馬県で就職、及びテレワークできる人などの要件を満たせば、移住支援金を受け取ることができます。この他に、市町村で独自の移住支援制度も。

JOY:
ご家族で移住されれば、1、2年分の家賃やローンに充てられたりするくらいの金額ですから。そう考えたら結構なすごいと思います。

このほかにも、高崎を中心とした周辺地域における小麦文化と豊かな農作物に育まれた食文化を、パスタを通じて再認識するとともに、高崎の食文化の更なる発展を図ることを目的にしたイベント「キングオブパスタ」が開催されるなど、「パスタがとにかくおいしい」点や、万座温泉、草津温泉、四万温泉、伊香保温泉など「温泉王国」と呼ばれるほど、温泉が充実していることも魅力となっています。

…と、ここまで順調に群馬の魅力を紹介してきたJOYさんですが、そこに突然「待った!」が入りました。

“アンチ群馬”だというパトリック・ハーラン氏

パトリック・ハーラン氏:
僕の相方も群馬出身で、だから僕は職業として“アンチ群馬”のスタンスを取っているんです。だから、移住ランキング1位というのはちょっと~業務妨害ですよ、魅力度ランキング44位のほうが圧倒的にありがたいんですよ。
ただ、ちょっと反論させてもらいますと、これは群馬の魅力を言っていないんです。東京に近いと、東京の魅力に便乗しているだけですよ!東京が地価も高いし物価も高いから「近くに安いところあるよ」と、カネと東京の魅力しか言っていないじゃないですか!

動揺するJOY

JOY:
違いますよ~!違う違う!

MC谷原章介:
まぁ、ちょっと1個だけ心配なのが、群馬といえば「かかあ天下と空っ風」ですよ。奥さんが強くなったりしないですか?移住したら。

JOY:
どうでしょう、僕はでもやっぱり群馬で育ってきたので、女性とか妻の方が強い方が落ち着くんですよ。楽だなと。
でも本当に、住むにはもってこいのところだと思うんです。東京で働かれている方もアクセスもいいですし、大きな地震が来たらどうしようと怖い人も、自然災害も少ないですから、本当にオススメです。

(『めざまし8』 2025年2月26日放送より)