＜コラム＞『最高のオバハン中島ハルコ』いづみがカンボジアで農業…支離滅裂さだって漂うのに、なぜだか感じるとてつもない収まりの良さ

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いやもう最終回だってのに、いや最終回だからか？何からツッコんでいいのやら…の、怒涛の展開・小ネタ・大ネタ・オチ・暴言の数々！！！

っというわけで、最終回を整理整頓する意味でも、前回僕が挙げた6つのポイント（＆サブ情報「今週のひどいセリフ」）ごとに、ツッコんでいきたいと思います。ええ、そうです。最終回なのに、手抜きです（手抜きじゃない！よ？？）。

最終回のポイント①　

ラン（GEE SUTTHIRAK）周辺の企業買収騒動…なんだかジュン（Keita Arai）が怪しいっぽい問題

決してネタバレしないライターを自称する僕にとって（自称です。以前、ちょくちょくネタバレしてますよ？って言われたことあるけど、自分はしてないつもりなので決してネタバレではありません！ネタバレとは自分が判断するものです…絶対違う）“ジュン”が怪しいってのは、いくら事後レビューとはいえ、書いちゃっていいものなのか？躊躇（ちゅうちょ）したんだけど、結局前回のキャラクターたちのリアクションと怪しげな雰囲気を施した演出陣を信頼して、“怪しいっぽい”と逃げつつも、僕的には断言する勢いでそう書いちゃったわけだけど、タイまで赴いた海外ロケだっていうのに会議室オンリーだった、贅沢（ぜいたく）なのかなんなのか迷子になりそうな攻防戦（言い方！）の前半の前半まで、ジュンが怪しいのか？怪しくないのか？前回の僕、怪しいとか言っちゃって良かったのか？大丈夫か？まさか、良い人とかないよね？？いやなんか、ジュンのその奥に見える感情が、なんか良い人っぽくない！？全然黒幕っぽくない？！どうしよう！今回の最終回レビューで、冒頭から謝罪案件だわ！ジュン、ごめん！！ってなってたんだけど、あの、ジュンのその奥に垣間見えた良い人っぽさまで含めて、演技の伏線だったなんて…ジュン、グッジョブ（何目線）!

最終回のポイント②　

ハルコ（大地真央）とランパパがかつて行きつけだった“味噌煮込みうどん店”女性店員の“子ども”問題

で、そんな“怪しいっぽい”ジュン問題…つまり、企業買収騒動の黒幕がジュンであり、かつてランパパと“味噌煮込みうどん店”の女性店員との間にできた“子ども”も、ジュンであるっていう、その辺の予想は大方の想像通りっていうか、制作陣もそこは最初から前回時点であらかた想定通りの描き方だったと思うんだけど、まさかまさか、あの“子ども”＝ジュンだと、ハルコが確信を得た、あのとき“ととのった！”とか言ったその理由が、「ランパパとジュンは、頭蓋骨の形と体の骨格が似てるのよ…」って。急にここへきて、一番いいとこの種明かしで、ハルコが美のスーパードクターであることの設定、とり戻しに来たぁぁぁあああああーーーーーーー！！！！！

もう、このシーズン3、いくらハルコがタイで“美容”リゾートを立ち上げるって話が縦軸になってたとはいえ、本来のおおもとの大設定である、ハルコが美のスーパードクター＝美容外科医ってのは、もうどうでもよくなってた（おい！）。

いや、そもそもハルコってお仕事ドラマじゃないし、そういう設定なんて、とうの昔からどうだっていいし、関係あろうとなかろうと全然なんでもいい…はずなのに、急にここへきて「頭蓋骨の形と体の骨格が、似てるのよ…」って、とてつもない説得力セリフ過ぎて笑っちゃたよ。さすが美容外科医（しかも、そう言われてみたときのランパパとジュンの骨格、似てる気がする）！！

そのあと、「何より、笑顔が似てる…」とかなんとか、人情モードに入ろうとしてきたけど、こちとら「頭蓋骨の形と体の骨格が、似てるのよ…」っていうセリフの異様さと説得力に笑っちゃって、唸（うな）り過ぎちゃって、その後の人情なんて全然入ってこなかったよ…。

最終回のポイント③　

ラスボス・ナッツが尋常じゃなくふてぶてしいキャラで手強すぎる問題

で、そんなハルコとジュンの頭蓋骨の形だのなんだのかんだので、感情がバグってる最中、いちいちうるさかったのが、ナッツな！！うん、だけど、うるさいとはいっても、いい意味でのうるささ、そのうるささに第一波はイラっとするんだけど、第二波はなぜかそのイラっが、そのうるささが不思議と心地よさに変わっているという不思議…。

とはいえ、ちょくちょくうるさくて、そのトドメってのが「あーーーーー！！！」っていう発狂からの（CM入るし）、あの勢いだからビルから飛び降りでもしちゃうの？とか思いきや、（CM明け）ソファでふて寝！って、ナッツ、心底うっぜぇぇぇえええーーーーー！！！

なに、あの最高のくだり。ナッツって、日本人にとってはほぼ初見の人が演じてて、あのハルコに対峙するラスボスが、初見のよく知らない、だけどただただ尋常じゃなくふてぶてしいキャラってだけで対抗するって、あまりにも弱すぎるんじゃないか？ってなはずなんだけど、まさかまさかラスボスは、俳優の知名度や格ではない！！という、あれくらいふてぶてしさを尋常じゃないほどに尋常じゃなくすることで、いくら初見でも知らなくても、あのハルコに対抗できうるだけのキャラになってしまうという、その証明！！！

僕もたぶん、ハルコのラスボス・ナッツ選考会議出てたら、間違いなく、PRANEE MEECHAMNANさんを選ぶわ。オーディションルーム入った瞬間、「君だ！！」だわ…うん、だけど、ホントにマジで失礼なんだけど、PRANEE MEECHAMNANさんって、なんて読むんですか？カタカナ表記、お願いします（誰に！？）。