「めざまし8」が訪れたのは都内のクリニック。この時期多いという相談が…足の「むくみ」です。

東京血管外科クリニック 連携主任医師 榊原直樹氏:
(足を押して…へこんだまま)
こちらちょっと(痕が)はっきりしてますよね。左のほうがちょっとむくみがあるかなという感じでしょうかね。

会社員(50代女性):
涼しくなってきたら余計ひどくなったかなっていう感じ。

東京血管外科クリニック 連携主任医師 榊原直樹氏:
今よく言われている秋のむくみ。秋むくみですね。

寒暖差による「秋のむくみ」

東京血管外科クリニック 連携主任医師 榊原直樹氏:
秋になって急にむくみがひどくなって、それと同時に身体のだるさ、倦怠感が出てきている方が多い。

――寒暖差があるとむくみはおこりやすい?
一般的に7℃を超えた場合と言われてますけど、昨今10℃くらいありますよね。なので多くなってきてますよね患者さんはね。

東京の1日の寒暖差は、2024年10月23日まで5日連続で寒暖差が6℃以上になっています。

そもそもなぜむくみは起きるのでしょうか?

東京血管外科クリニック 連携主任医師 榊原直樹氏:
足の静脈の血液がたまってくると、血管の壁から内部の水分が外に漏れ出してきます。周りにあるのは脂肪組織なので、水を含んだ脂肪組織というのはだんだん膨らんできます。それがむくみになります。

厚労省の調査では、全国で足のむくみやだるさを訴える人は約381万人。専門家は、今の時期は日中の気温が高いことで大量の水分を取っても排出しきれず、むくんでしまう人が多いと指摘します。

街の人に話を聞くと…多くの人が“秋のむくみ”に苦しんでいました。

50代女性:
寒暖差が大きかったり疲れたりすると、多少むくみが気になります。

30代女性:
足がむくみます。なんかマッサージしても直らないし、こうスッキリしないなって感じですね。

お茶の水血管外科クリニック 広川雅之院長

そこで、皆さんのむくみの疑問を調査。むくみのスペシャリスト、お茶の水血管外科クリニック・広川雅之院長に聞きました。

自分はむくんでいるの?

簡単にセルフチェックができます。夕方に5秒ほどスネを押して…へこんだままだとむくんでいる可能性があります。

MC 谷原章介:
どっち側がいいとかありますか?

お茶の水血管外科クリニック 広川雅之院長:
脛骨っていう骨の前ですね。外側を押しても肉だけなのでへこまないんです。

MC谷原章介、広川雅之院長、渡辺和洋アナウンサー

また、風呂上がりに立ったまま内ももをチェックしてみて、こぶや変色があった場合は下肢静脈瘤の可能性があります。
片足だけむくむという場合や、今までむくみを感じなかったのに急にむくんだ場合は、血管や腎臓・肝臓に異常がある可能性があります。
この2つは特に注意が必要な状態なので、医療機関を受診してください。

お茶の水血管外科クリニック 広川雅之院長:
むくみそのものは怖くないんですけれども、やはり病気で起こっている可能性があるので、それを見逃しちゃうと大変なことになるので。特に片足がむくむ人は医療機関を受診された方がいいと思います。

どんな人がむくみやすいの?

塩分・水分を必要以上に取ってしまう、立ち続ける・座り続けるなど同じ姿勢で長時間仕事をしているとむくみの要因になってしまいます。

そこで、仕事をしながらでもできるむくみの予防法があります。
立った状態からつま先立ちを繰り返す(10回×1セット)または、椅子に浅く腰掛けかかとをつけたままつま先だけ上げて戻すを繰り返す(10回×3セット)。

むくみに効果的な食事は?

カリウムが豊富に含まれているブロッコリー、ほうれん草、納豆など。塩分を排出する効果があります。そして、ポリフェノールが豊富に含まれているバナナ・キウイ・赤ワインなど。血管を強化する効果があります。

お茶の水血管外科クリニック 広川雅之院長:
ポリフェノールは血管を強くしてむくみを直接的に直す効果がありますので非常に効果的だと思います。

実は、お酒自体は利尿作用があるので飲み過ぎなければむくみません。ただ、塩分の高いおつまみに注意が必要です。

お茶の水血管外科クリニック 広川雅之院長:
飲んですぐに寝ると抗利尿ホルモンというのが出て、尿が出にくくなりますので、家に帰ったらいったんシャワーなりお風呂なり入ってそれから寝た方がいいと思います。

どうやって解消?

広川院長によると、入浴がオススメです。半身浴でも全身浴でもOK。

お茶の水血管外科クリニック 広川雅之院長:
温度は上がりすぎない40℃前後がいいと思います。適度な水圧で血液の循環が良くなります。無理せずゆっくりと入ったと感じられる時間にすることと、入浴後の水分の取り過ぎに注意してください。

さらに、むくみ解消にオススメの「手足ぶらぶら体操」というものがあります。
あおむけで横になり、手足を上げてぶらぶら振ります。(30秒×3セット、可能なら昼・夕方・夜の3回)

手足ぶらぶら体操を実践する渡辺和洋アナウンサー

渡辺和洋アナウンサー:
これはどういう効果が期待できるのでしょうか?

お茶の水血管外科クリニック 広川雅之院長:
単純に重力で足の水、血液が戻りやすくなります。手は必ずしもやらなくてもいいんですけど。難しい人はどこかに足をかけて高くするだけでも。

小室瑛莉子キャスター:
着圧タイツなどはいかがでしょうか?

お茶の水血管外科クリニック 広川雅之院長:
すごくいいと思います。市販のものでもいいですので。ただ、サイズが合っていないと効果が少ないので箱の裏にサイズが書いてありますのでそれを必ず選ぶということと、あと、むくみは取らなければいけないわけではないので、はいてみて締め付けられて嫌だなとかかぶれてしまったという場合はすぐにやめてください。


(『めざまし8』 2024年10月24日放送より)