語彙力をアップさせるトレーニング方法について、専門家が語りました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
今回は、スタジオに齋藤孝さん(明治大学文学部教授)が生出演!「語彙力をワンランクアップするトレーニング方法」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、虻川美穂子さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんと考えました。
「ありがとう」をより気持ちが伝わる言葉に言い換えると…?
街角アンケートでは、「ご飯がおいしい」と伝えたくて「ヤバい」と言ってしまい、伝わらなかったという声が登場。番組公式SNSにも、「『ヤバい』はどの場面でも使えて便利」「使わないようにしていても言ってしまう」などの声が届きました。
竹山さんは「便利な言葉だけど、『ヤバい』しか出てこないのはそれこそ『ヤバい』」とツッコみましたが、虻川さんは「『すごい』しか言葉が出てこなくて、結局気持ちが伝わらない」と食レポなどで陥りがちな悩みを告白。
齋藤先生は「語彙力がアップすると、気持ちを的確に伝えられるようになるし、気持ちが伝わらないというもどかしい思いがなくなる」と、語彙力を鍛えることの大切さを訴えました。
20代男性の「感謝をメールで伝えようとするのだが、絵文字やスタンプでしか思いを伝えられない」というお悩みでは、齋藤先生が「ありがとう」の言い換えのバリエーションを披露。
例えば「ありがとう」は「恩に着ます」や「恐悦至極に存じます」、「いい気分」は「ほくほくする」、「感動した」は「琴線に触れた」、「うれしい」は「有頂天」「狂喜乱舞」などの言葉を使うと、気持ちが伝わりやすくなるといいます。
「ライブや舞台を見に行ったときに『楽しかった』しか言葉が出ない。もっといい言葉を教えて欲しい」と言っていた千秋さんですが、「難しい言い回しは、使い慣れてないとウソっぽくなりそう」と苦笑。
竹山さんも「大河ドラマにハマっていたときに、『恐悦至極〜』をギャグっぽく使っていたけれど…」と戸惑いを見せると、齋藤先生は「言葉選びは関係性による。ビジネスの場合は漢字を使うと丁寧に感じやすい」と付け加えました。
「ありがとう」に顔文字を3つ添えたメッセージなら、「感謝感激雨あられ」と言い換えられると例を挙げた齋藤先生は、「絵文字を使うような関係性なら、昭和っぽい言い換えでも良い。より丁寧な場では『感激いたしました』『深謝』などが使える」とアドバイスを送りました。
「すみません」と「ご飯がおいしい=ヤバい」はどう言い換えるのがベター?
齋藤先生によると、取り引き先への謝罪では「すみませんでした」はNGで、「反省、弁解の余地もありません」という表現を使うと、相手がそれ以上ツッコめなくなるのだとか。
三木さんは「『すみません』は『何に対するすみませんだ?』というツッコミが生まれてしまうので、ビジネスの場では使わないほうがよい」と補足していました。
また、先輩にご飯をご馳走してもらったお礼を伝える際の「お店のステーキ、ヤバかったです」という文面は、齋藤先生が「細胞の一つひとつが爆発するほどおいしかったです」と言い換え。
「自分で考えたオリジナリティのある表現」がポイントとなると語る齋藤先生は、「生涯唯一無二の味でした」など他の表現も伝授し、虻川さんは「すごい!身につけたい!」と驚いた様子でした。