2024年9月2日午前5時半ごろ、石川県能登町の港町で撮影された映像に、排水溝から水が逆流しているような現象が映っています。
この現象、実は、地震によって町が「地盤沈下」しているのが原因なんです。
地盤が沈下した町を襲う住宅への浸水被害。そして迫る台風の余波。不安の声を取材しました。
毎日のように家の中に水が…外出も一苦労
「めざまし8」が向かったのは、石川県能登町にある宇出津港。元日に襲った能登半島地震で、能登町は震度6強を記録しました。
石川県などによると、町内の宇出津港や小木港などで、最大で30cmほど地盤が下がってしまったといいます。
5月に撮影された映像を見ると、道路が冠水し、海との境界が分からなくなっているところもあります。夏にかけて潮位が上昇したことなどで冠水被害が相次いでいました。
これを受け、県は対策を講じていますが、それでも住宅の周りには水があふれています。
近くの住民の自宅の中を取材させてもらうと、ブロックの上に置かれた洗濯機やゴミ箱に、ハシゴと木の板で作った手製の橋も。
毎日のように家の中に水が入り込んでしまうといいます。
水浸しになると、外出も一苦労です。
住民(60代):
毎日この水を見てきたし、痩せたし、精神的に参りますね…。
排水を頑張っても次の日にはまた水が…
8月31日、断続的に雨が降り続いた宇出津港。住民の川原さんの自宅を取材すると、ガレージ内は冠水していて、ドアから入るためにジャンプしなければ渡れないほどです。
川原章二さん:
うわ~ここまで来ている、ここも入ってるぞ。
取材スタッフ:
うわぁ…。
玄関にも水が溜まっていました。
川原章二さん:
一生懸命(排水を)頑張ってもどれだけ洗っても次の日また一緒だけ入ってくる。
満潮になったらこのぐらい(足がつかるくらい)まで(水が来る)。
取材スタッフ:
(壁に)跡がついてますね。
満潮になると入ってくるという「海水」。そこで取材班は、翌日、満潮時の様子を取材することに…。
「満潮が来たら諦め」
9月1日の宇出津港は前日から一転、青空が広がり夏らしい天気になっていました。
取材スタッフ:
空は晴れていますが、道路脇には水があふれ出ているところがありますね。
こちらは住宅の前にできた水たまりなんですけど…、小魚の群れがいますね。
満潮まで約1時間と迫った午前11時半ごろ、川原さんを訪ねると、前日にたまった海水をくみ出す作業に追われていました。
取材スタッフ:
水を取っていかないと・・・
川原章二さん:
そうしないときれいにならないでしょ?やってられないね。
しかしその作業中、潮位が上がった影響か、マンホールから水があふれ出します。
その後作業を中断すると、満潮が近づくにつれてたまる水の量は増え続け…午後2時半ごろには屋外駐車場の半分ほどが海水につかり、被害は室内にも及んでいました。
川原章二さん:
これは全部塩です。取らないとダメだな弱った…。
川原さんが頭を悩ませたのは扉に付いた大量の塩の結晶です。海水が付着したことで、扉の劣化が進んでしまうといいます。
川原章二さん:
満潮が来たら諦め…。もうどうしようもないです。
海水による被害に悩まされる宇出津港の住民たち。今後の大雨による被害拡大にも不安を募らせます。
住民(60代):
この前も(強い)雨が降ったときこの水が全部ダーっとここに入ってきたから、多分皆さんの家にも雨は多分ダーっと入ってくると思いますよ。
住民(60代):
やっぱり台風が怖いし、結局この水かさがまた上がってきたりすることがやっぱり不安です。
(『めざまし8』 2024年9月2日放送より)
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