手や足、そして口の中に発疹ができる乳幼児の感染症…。「手足口病」が、全国で急激に感染拡大しています。
2024年7月3日、めざまし8は都内のクリニックを取材しました。
診察に子供を連れてきた母親:
けさから、ちょっと痛いって言い出してて。
有明みんなクリニック 有明ガーデン院 村上典子 統括院長:
手ひどくなっちゃったね。あー、見せてごらん足。ちょっとだねこの辺ね。こっちも出てるねほら。
お母さんこれは、“手足口病”です。
都内の病院で急増しているという手足口病の患者。
手や足、口の中などに水疱性の発疹ができるウイルス性の感染症で、患者の9割は5歳以下の乳幼児です。
国立感染症研究所によると、全国およそ3000の小児科で先月23日までの1週間に報告された患者は、1医療機関あたり6.31人。
13週連続で増加し、およそ5年ぶりに全国で「警報レベル」の目安とされる5人を超えました。
有明みんなクリニック 有明ガーデン院 村上典子 統括院長:
1日に20人以上診察する日もありました。もうこんなことないんです普通は。
急激な感染拡大しているという「手足口病」。さらに今年はある特徴があるといいます。
今年の手足口病の特徴とは?
有明みんなクリニック 有明ガーデン院 村上典子 統括院長:
今年特に特徴的なのは、2回目もかかるんですよ。要は5月の末ぐらいに1回目かかって治った。けどまたかかっちゃったっていう。
例年より早く流行したこともあり、既に複数回感染した患者もいるというのです。
なぜ、5年ぶりに「警報レベル」の感染となっているのでしょうか?
感染症やワクチンに詳しい川崎医科大学小児科学・中野貴司教授に話を聞きました。
川崎医科大学小児科学 中野貴司教授:
やはりコロナの後に子どもたちのいろんな感染症が流行ってますけど、すべて長年かかっていなかったがために免疫を持ってない人が集積しているということは、大きな要素だと思います。
手足口病の流行は夏場にピークを迎えるということで、厚生労働省は手洗いの徹底などを呼びかけています。
(『めざまし8』 2024年7月4日放送より)
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