「茨城のゴールドコースト」と呼ばれている、砂浜の美しさで有名な鉾田市の海岸に今、異変が起きています。
取材スタッフ:
見えてきましたね。すごいきれいですね。大竹海岸にやって来ました。一見きれいな浜辺に見えますが…。
2024年6月20日、めざまし8が取材に訪れたのは、毎シーズン2万人以上訪れるという「大竹海岸鉾田海水浴場」。
美しい景観と遠浅の地形でサーフィンにも適していることから「茨城のゴールドコースト」と呼ばれていますが…、鉾田市は2024年の海開きを断念しました。
一体何があったのでしょうか? 市の担当者に案内してもらいました。
市の担当者:
ブロックの方を見ていただくと、穴の開いているブロックと穴のふさがっているブロックの2種類が見えると思います。以前は砂浜が穴の開いている(ブロックの)ところまであったんですよ。
異変が起きていたのは、砂の量。以前は、もっと上の方まで砂浜が広がっていたといいますが…、
市の担当者:
近年ですと砂浜がどんどん減っていってまして、その影響でむき出しの穴が開いている部分が出てきてしまっているという現状です。
2018年に撮影した画像と今の画像を比較すると、砂浜が消失。砂に埋まっていた護岸部分がむき出しになっていることが分かります。
さらに、本来コンクリートの下に埋まっている基礎となる岩が、6月に撮影された写真では、波の力で砂浜へと流れ出し危険な状態に。
市の担当者:
浜辺に石がゴロゴロとありまして、浜辺歩くにも危険な状況がありました。そういったことも考慮しまして開催を断念、中止をした。
開催中止に地元住民も複雑な心境
海水浴場開催の中止決定に、地元の人は落胆の色を隠せません。
地元住民:
悲しいですよね、非常に。子供たちの楽しい顔が今年見られないっていうのは、やっぱり残念ですよね。せっかく大竹来たのに、浜ないじゃんってお客さんいるんですよ。
非常に恥ずかしいです。悲しいと言うより、恥ずかしい。
でも、一体なぜ、砂浜は減少してしまったのでしょうか?
管理する茨城県によると、大竹海岸の砂浜は、南北2つの川から流入する土砂が、波に乗って運ばれることで保たれてきましたが、近年の沿岸開発により砂の供給量が減少。以前のように砂が十分に行き渡らなくなったことが原因とみています。
県は流出する砂の量を減らすヘッドランドの整備や、砂の供給を続けるなどの対策を行ってきましたが、砂浜は失われ続けているということです。
(『めざまし8』 2024年6月20日放送より)
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