2024年6月12日から千葉県にある幕張メッセで、インターネットやAIに関するイベント「Interop Tokyo2024」が開催。
542の企業や団体が参加し、様々な最先端技術が集結しました。
その中でひときわ目をひいたのは、AIを使った画像認識のブースです。
カメラに写ると、年齢や性別、喜怒哀楽などを計測できるシステムや、人の動きに合わせて、広告などを表示することができるシステムなどもありました。
広がるAIを使った画像認識技術。私たちの生活はどのように変化していくのでしょうか?
「めざまし8」はITジャーナリストの三上洋氏をゲストに迎え、「AI画像認識」の最新技術を解説します!
AIレジ「Truly」スタジオに登場
酒主義久アナウンサー:
最新の画像認識AIで生活はどう変わるのでしょうか、実際に見ていきましょう。
まずは、商品を置くだけで最短0.2秒で認識。会計ができるAIレジ「Truly(トゥルーリー)」です。
上部にタッチパネルがあり、その下にカメラがつけられています。カメラに映るように商品を置くと、画面の認識システムが赤から緑(認識)に変わり、商品を瞬時に認識することができます。
精度は、例えばラーメンを置くと「しょうゆ」や「塩」などの種類の判別も可能です。ひき肉で試してみたところ、豚肉や鶏肉、合いびき肉など、何のひき肉かの判別も可能でした。
ただ一方で、同じデザインでサイズ違いのものの判別は難しく、現在は他のセンサーも掛け合わせて判断できるように改良しています。
酒主アナ:
実は、このAIレジ、開発のきっかけは神社でした。
神社の社務所でお守りを買う際、巫女がバーコードを読み込んで操作していると景観に合わないことから、何か良い方法はないかという相談から開発がスタートしたのだといいます。
酒主アナ:
既存のセルフレジは、初期費用に数百万円のコストがかかるそうですが、こちらのAIレジは初期費用も数十万円に抑えることができるそうです。さらに、タグやバーコードがなくても形だけで認識できるということが優れた部分になります。
MC谷原章介:
初期費用は安いかもしれないけど、メンテナンスのコストは?
ITジャーナリスト 三上洋氏:
Trulyはソフトウェアなので、(問題があった場合は)ソフトウェアを改良すればいいだけの話なので、メンテナンスのために人が行ったり、ものを入れ替えたりする必要はないです。元々、カメラと照明とタブレットが1個あるだけなので、コストが安い。
MC谷原章介:
タブレット自体が専用のものではなくて、ソフトをいれれば、自分の使っているものを流用できるということですね。
高齢者介護の現場にも「AI画像認識技術」が…
酒主アナ:
続いての最新技術は、高齢者介護施設などですでに導入されている「AI介護サポーター」です。
24時間365日見守りが必要な介護の現場を、AIカメラとバイタルセンサーを活用して、無駄のない効率的にサポートできるそうです。
「AI介護サポーター」は、AIカメラを活用することで2次元ではなく、3次元で人を認識することが可能になりました。ベッドからの起き上がりや室内の徘徊、転倒など異常な行動を検知します。バイタルセンサーで心拍数や呼吸数も測定できますが、体に直接測定器をつける必要はありません。なにか異常があればスタッフのスマホに映像とともに通知されるようになっています。
既に導入した企業もあり、入居者の安全管理向上、介護職員の負担軽減にもつながったといいます。今後は、1人暮らしの在宅介護での活用も視野に検討中だということです。
(『めざまし8』 2024年6月13日放送より)
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