「田﨑がいることで、みんなのやさしさを引き出してくれる」といううれしい言葉をいただいたことがあります。
――撮影では、監督とどんな話をしたんですか?
田﨑:監督がいろいろと気遣っていただいて本当にありがたかったです。「障がい」を題材とした作品以外に出演するというのはなかなかないことで、今回は本当にリアルな車椅子ユーザーの大学生として、例えば並んで歩くときは少し前を歩いてもらった方がいいですとか、私はこういうふうにやってきたという経験を監督にお話しました。そういう面では、リアルな車椅子ユーザーの生活らしさを見せられたかなと思います。
松本:細かいところになりますが、緩んでいた靴紐をスタッフさんが直していましたけど、普段はどうされているんですか?
田﨑:私は自分でやります。私は、結構動ける方で、自分で物を拾ったりもできますが、それでも高校生のころは自分で取れない物は友だちに取ってもらったりとか、みんなが協力してくれました。
当時、担任の先生から「田﨑がクラスにいることで、みんなのやさしさを引き出してくれる」という、うれしい言葉をいただいたことがあります。そういう当事者がいるから「やってあげよう」と自然と出るようになったと言われたことが、とてもうれしかったです。
松本:それは今回の現場でも同じだと思いました。現場の人たちがやさしくなっているというか、単純に他人の気持ちに寄り添ってちょっと気にかけるだけで、いろいろな作業がものすごくスムースに進んでいるなと。
田﨑:私は今、車椅子ユーザーに向けたウェディングドレスについて大学院で研究しています。車椅子ユーザーがウェディングドレスを着る姿というのは、一般的にあまりイメージできない、またはちょっと障がい者の恋愛は触れにくいというイメージがあるのではないかと思っています。
乗り越える壁というのはたくさんあると思いますが、そういう壁の先にウェディングドレスという存在もあると思います。障がいがあるから結婚できないとか恋愛できないとか、結婚式でウェディングドレスを着たいけど着られないとか、そういうのを諦めないでほしい。
諦めなくてもいい社会というのを私は作りたいと思って研究しています。
田﨑さん演じる萌の友人は、最終話となる第11話にも登場予定です!
土ドラ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』第7話は、2月17日(土)24時より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。