<田﨑花歩&松本圭右 コメント>

――ドラマのオファーを受けたときは、同思いましたか?また、このドラマについての感想をお願いします。

田﨑:このドラマのお話をいただいたとき、日常的な学校のシーンで車椅子ユーザーの私が演じさせていただけるということが、すごくうれしかったです。ドラマの中で障がいについて触れない、車椅子であることに触れないということが、当たり前の学校生活の一部になれた気がしました。

また全体の内容も、誠が凝り固まっている古い価値観を家族のためや周りのために前向きに変えていき、さらに楽しさや希望を見つけているところがとても素敵だなと思いました。

松本:田﨑さんが演じた役は、原作には登場しないキャラクターです。作られたドラマの世界ではない、日常と地続きの世界を描きたいと、脚本家の藤井(清美)さんと相談しながら作りました。そして田﨑さんに出演オファーしようとなりました。

田﨑さんに質問なのですが、海外では、当事者キャスティングというのはどんどん進んでいるのに、なぜ日本では進まないと思いますか?

田﨑:そういう機会がとても少ないというのはもちろんありますが、実際、当事者の俳優さん自体も少ないというのが大きな要因じゃないかと思っています。私は、幼いころから、お芝居や演劇を見ることが大好きでしたが、自分が出演できるものだとは1回も思ったことがありませんでした。

それは、私が車椅子を利用しているからというのもあるんですが、俳優というのは健常者がやるものというイメージが強く、健常者しかできないと最初から諦めていて自分の人生の選択肢に役者やタレントいうものはありませんでした。

もしも、実際に当事者キャスティングというものを見ていたら、子どもながらにやりたい、私もできるかもと思っていたと思います。 

松本:僕も似たようなことを感じていて、いざキャスティングとなったときに、当事者俳優の方の絶対数が少ないんですよね。どのキャスティングも演技力やキャラクター、見てもらいたい層のファンが多いなど、いろいろな要素を考慮して出演者を選んでいるなかで、絶対数が少ないというのは大きな要因の一つだと思います。

ただ、俳優になるという夢すら見ることができなかったという言葉は重いです。そこは、圧倒的にこれまでの制作側の責任なので。田﨑さんには、どんどんこれからの人たちのためにも活躍してほしいと思います! 

田﨑:そうですね。本当に頑張りたいです!

左から)萌の友人(田﨑花歩)、沖田萌(大原梓)、萌の友人(佐久良理加)