2024年2月28日の東京都心では、最大瞬間風速14.2mの強い風が吹き、午前中には強風注意報が発表。
街では、くしゃみや涙が止まらないなど花粉症に苦しむ人が多く見られました。
3月1日(金)からは、花粉の飛散量は各地で非常に多くなるとみられています。
そうした中、花粉症患者の間で“味覚障害”を訴える人が、多くいるようです。
鼻づまりで嗅覚が低下
2、3年前から、花粉症の症状が重い時期に、味がわからなくなるという症状に悩む女性を取材すると…
花粉症の女性:
「最近だとジェノベーゼを食べたんですけど、ジェノベーゼの“味がしない”なって思って。楽しみを奪われる気分になるので嫌ですね。花粉症は許すけど、味覚だけは奪わないでほしいという感じです。」
そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院 内尾紀彦院長によると、「鼻づまりが強い人だと“味覚障害”、味がしにくいという訴えの患者さんが多いように思う」ということで、鼻が詰まることで嗅覚が低下するのと同時に、口呼吸になってしまうことが要因のひとつだといいます。
そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院 内尾紀彦院長:
「口で呼吸を繰り返した結果、口の中が乾燥してきます。
本来は、唾液が食べ物の風味成分を届ける役割ですが、口の中が乾燥していると、食べ物の風味成分が適切に溶解されず、それに伴い味覚もうまく機能しなくなる流れだと思います。」
“味覚障害”の対策は こまめな水分補給
鼻づまりなどが原因で起こるという味覚障害。
気になるその対策法は、こまめに水を飲むなど、口の中を乾燥させないことが大切だということです。