<宮藤官九郎 コメント>
河毛俊作監督は、誰よりも早く俳優としての僕を面白がってくれた方。25歳、まだ方向性の定まらない僕に「アナタは、なんかわかんないけど面白いから続けなさい」と暗示をかけてくれた恩人です。
2001年の『ロケット・ボーイ』以来、23年ぶりのフジテレビ。河毛さんから「もう、あらゆるジャンルのドラマを書いたでしょうが」と声をかけていただきました。
「そんなことないですよ、医療ドラマとか、まだ書いてないですし」と返したら、間髪入れずに『新宿野戦病院』というタイトルが送られて来た。え、用意してた?そのレスポンスの早さに驚き、野戦病院というフレーズの今っぽくなさと力強さに驚き、同時に河毛監督の本気を感じました。
舞台は新宿歌舞伎町。トー横、ホスト、反社、オーバーステイの外国人、ホームレス、コンカフェ、ラーメン二郎。
よく考えたら、まるで僕のために用意されたようなワクワクする設定。主人公は元軍医と美容皮膚科の医者。小池栄子さん、仲野太賀くんで書きたいとお願いしました。
命を扱いながらも深刻になり過ぎず、かといって軽くなり過ぎない絶妙な塩梅(あんばい)を、お2人なら理解してくれるに違いないと思ったからです。
半分ほど書いてみて、ん?果たしてこれは…医療ドラマなのか?とりあえず、自分にとっては新鮮なので、立ち止まらず、このまま進もうと思います。はい。なんかわかんないけど面白いから続けます。どうか見守ってください。