8月1日、茅島みずきさんと渡辺大知さんが、ドラマ『エリカ』の完成披露イベントに登壇。ドラマの見どころや自身の「恐怖体験」についてトークを繰り広げました。
本作は、2014年に発売された楠本哲さん原作の伝説のサイコホラーコミックス『エリカ』(少年画報社)を実写ドラマ化した作品。原作コミックスは、発売から11年経った今もなお、ショッキングな展開と異常なまでの執着心が描かれる狂気性が、ホラー好きの間で話題となっています。
次第に明らかになるエリカ(茅島みずき)の歪んだ本性と常軌を逸するストーカー行為により、エリカに執着される臨時教員・青嶋(渡辺大知)の人生が崩壊していく様子がショッキングに描かれます。
渡辺大知が茅島みずきの存在感を絶賛!「気持ち悪いけど魅力的」
ステージに登場した、エリカを演じた主演の茅島さん、教員・青嶋を演じた渡辺さんは、作品のテーマでもある「エリカの狂気性」について語ります。
茅島さんは、「エリカの青嶋先生への執着心、その他がまったく見えてない狂気的なところ」と見どころを挙げ、「コロコロ変わる表情に注目して観ていただきたいと思います」とにっこり。
そして、「基本的にエリカは、青嶋先生のことだけを想っていれば、どんなシーンも成立するので、とにかく『先生が大好き』という気持ちを忘れずに撮影に臨みました」と、演技についても振り返りました。

一方、エリカから狂気的に想われる側の青嶋を演じた渡辺さんは、「本来『あなただけを考えています』というのはうれしい言葉のはずなのに、エリカに言われると狂気に感じるんですよね。実際言われたら大変だなとこの作品をやって思いました」と本音をこぼします。
そして、作品の見どころは「なんといっても茅島さんの存在力」といい、「ホラーだし、怖いシーンもあるんですけど、もっと見ていたくなる。気持ち悪いけど魅力的というのは茅島さんの力だなと感じます。『きもかわいい』とかよく言いますけど、エリカは『こわかわいい』でした」と、茅島さんの存在感を絶賛。
褒められた茅島さんは「べた褒めしていただきすぎて、とんでもないという気持ちです。現場でも、たくさん褒めてくださって、うれしくもあり、恥ずかしくもあり…という感じでした」と照れつつも、「渡辺さんは、どのシーンでも『こうした方がいいね』と意見を言ってくださるので、私もお芝居の幅が広がりましたし、たくさん引っ張っていってもらいました」と、渡辺さんへの感謝を伝えました。

“推しシーン”を聞かれた茅島さんは、「1話のラスト、廊下でエリカと青嶋が対峙するシーン」といい、「苦労したシーンでもあり、こだわったシーン」と回顧。
「青嶋先生に対しての怒りや悲しさ、呆れている気持ちなど、ごちゃごちゃした感情を表情だけで表さなくちゃいけなかったので、その心情が皆さんに届いたらうれしいです」と語ると、渡辺さんは、「エリカとして積み重ねたものがない中で、これだけ繊細な気持ちを読み取れる表情を作れるのがすごいなと」と返しました。
対する渡辺さんの“推しシーン”は、ごみ屋敷のような「エリカ家のセット」だそうで、「ただ気味が悪いとか、怖がらせようとするだけではなく、『エリカはこういう生活をしていたんだ』とか『ごみ屋敷になる前は、こんな遊びをしていたんじゃないかな』とか。そういう人間味を感じたところがありました」と、本作の照明や美術のこだわりについて熱弁します。
そんな、おどろおどろしいエリカの家での撮影にはこんなエピソードも…。
撮影の際の待機場所が、古びた人形のある部屋だったそうで、茅島さんは「その人形に襲われる夢を数日間繰り返し見てしまって(笑)」と笑い、「後日、お寺にお参りに行きました」と、ホラー作品らしい(?)後日談を明かしました。

茅島みずき「自撮りをしたら右肩に知らない女性が…」
また、「今までに体験した一番怖い話」について話が及ぶと、さらに茅島さんから怖~いエピソードが。
芸能活動を始める前、「年賀状には家族の顔写真を使用していた」という茅島さん。その年賀状用に自撮り写真を撮っていると、「右肩に女の人の顔が映ってしまって。その時、クマとか動物のフィルターがかかるアプリが流行っていたんですけど、その加工がその顔に反応しちゃって(笑)」と説明。
しかし、お祓いに行き「消した方がいい」と言われたにも関わらず、「こんなにはっきりした心霊写真なかなか撮れないなと思って、今も持っています。何も悪いことが起きないから大丈夫かなと思って」と笑うと、渡辺さんから「ガチなやつじゃないですか!このドラマ並みに怖いですよ」とツッコまれていました。
シンガーソングライターとしても活躍する渡辺さんは、「コンサートが始まる時間なのに会場にたどり着けない」という悪夢をよく見ると明かします。
茅島さんが「一番怖いですね。セリフが出てこないとか。実際、舞台で小道具がなくて怖かったということは経験があります」と頷くと、「そういうのが一番心臓バクバクになる怖い思い出ですよね」と同意し合いました。

最後に、2人はこの日集まった観客を前に本作の見どころを再度アピール。
茅島さんは「夏にぴったりのぞわっとするシーンもありますが、エリカがかわいいと思えるシーンもあるので、楽しんで観ていただけたらうれしいです」とキュートに呼びかけを。
渡辺さんは「サイコホラーとうたっていますが、人が人を好きになって狂っていく様を描いた人間ドラマでもあるのかなと。キュンキュンドキドキしながら観られる作品ですし、青春を感じられるちょっと切ないシーンもありますので、ホラーが苦手な人にも観てもらえると思います」と語り、イベントを締めくくりました。
FODオリジナルドラマ『エリカ』(全6話)は、FODにて2025年8月1日20時~FODのて独占配信開始。以降毎週金曜日20時に最新話が配信されます。