そんな時、皇一郎は発作を起こし倒れる。郁弥は海斗に皇一郎の手術を担当させてほしいと願い出た。
皇一郎を手術中に亡きものにしようとしている郁弥を見て、なぜそこまで皇一郎を憎むのかと尋ねる海斗。郁弥は真実を語り出す。

智信の力添えで天堂記念病院の医師となった郁弥は、この病院で亡くなった薫のカルテを調べる。その病気はステージ1の胃がんで、術式もごく一般的なものだった。
医療ミスを疑う郁弥は、病床に伏す智信に真相を尋ねる。智信は、執刀医である皇一郎のミスにより薫が命を落としたこと、皇一郎がカルテを改ざんし、執刀医を智信の名前に書き換えたことを話した。
そして、なぜそんな指示に従ったのかと問い詰められた智信は、息子が生まれたばかりで家族を守れなくなることが怖かった、だが後悔しない日はないと、涙ながらに謝罪した。

目を覚ました皇一郎は、郁弥に拘束されていた。
手術中の殺害をほのめかしながら、その準備を進める郁弥。麻酔を投与されそうになった皇一郎は、薫の医療ミスも、紗耶の殺害を永田に命じたこともようやく認める。
それを聞き終え、郁弥は麻酔を投与。そして皇一郎の手術が行われた。
