10月12日まで銀座三越にて開催中の展示イベント『踊る大捜査線 THE MUSEUM~事件は銀座三越で起きている!~』。本広克行監督と亀山千広プロデューサーが展示物を紹介しながら、『踊る大捜査線』の秘話を明かします。

本広ベアと亀山ベア、どっちが“本物”のホワイトベア!?

2体並んでいるホワイトベア(※)は、同じように見えてよくよく見ると違いがあります。こちらは、左が本広監督、右が亀山プロデューサーが所有するもの。亀山プロデューサーは「僕のは小泉(今日子)さんが持っていた本物ですから」と“本物”をアピール。

※『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!』で初登場した猟奇犯・日向真奈美(小泉今日子)が事件に使ったもの。被害者の腹を切り裂き、胃の中に白いクマのぬいぐるみを詰め込みました。

“本広ベア”が若干黄色い理由とは…?

5体制作されたホワイトベアは、その中で1番かわいく見えたものを、『THE MOVIE』で湾岸署に侵入した日向真奈美(小泉)が署員に投げつけたシーンで使用したそう。その時点で、美術担当に「撮影が終わったら俺がもらう」と約束していたと明かす亀山プロデューサー。

一方の本広監督も、自身所有のホワイトベアを「PVにも出演している。撮影で『貸してほしい』と言われたときには貸している」と、ある意味“本物”だと説明。すると、亀山プロデューサーは、「(“本広ベア”は)黄色くなっているじゃないですか」と変色を指摘。“亀山ベア”は、密封袋に入れて保管していたため、当初の色合いを保っていると力説すると、本広監督も「きれいですよね」と納得していました。

『踊る大捜査線 N.E.W.』衣装の展示

会場には、最新作で実際に着用された衣装がズラリと並ぶコーナーも。

『踊る』の登場人物は基本的にスーツのため、それ以外の衣装を決める際には、「スーツやネクタイと(対比して)色合いをどうしようということがすべて」と亀山プロデューサー。真下正義(ユースケ・サンタマリア)の息子・真下勇気(増田貴久)のサスペンダー姿は父親譲りとのことで、「お父さんと似たような柄のサスペンダーを探した」と明かしました。

ペラペラの質感にこだわった「幸福支援部隊」のジャンパー

ひと際目を引く、警視庁警務部厚生課の小昏双葉(野呂佳代)のピンク色のジャンパーについては、「経理や総務の年配の男性が着ていそうな、ペラペラな素材のジャンパーを探した」と本広監督。「幸福支援部隊」のバックプリントがポイントだそうで、「できるだけ漢字でバシッと決めたかった」とロゴへのこだわりを語りました。

青島のデスクも時代に合わせて変化!フリーアドレスに

捜査一課の青島のデスクと、デスク回りも再現展示されています。

フリーアドレスになった青島のデスクを再現

時代にあわせてフリーアドレスになった青島のデスクには、「フリーアドレスなのに自分の段ボールがいっぱいある」(本広監督)と、随所に“青島らしさ”が現れています。

デスクをよく見ると、乱雑に置かれた文房具やカップラーメン、私物に紛れて「注意書き」と書かれたメモも。亀山プロデューサーは「総務から『今すぐ整理しろ』と注意書きが回ってきているけれど、気にもしない」と説明。

「口頭により再三の注意をしましたが…」と書かれた青島への注意書き

昔はタバコの吸い殻が入っていた灰皿も、デスクで喫煙できなくなった今では電池が入っていて、時代の移り変わりを感じさせます。

古いタイプのデスクライトや『THE MOVIE 2』で江戸りつ子(小西真奈美)から渡された革のコート(※)も紙袋に入ったままの状態で置かれていて、青島の物持ちの良さ(?)と大らかな性格が感じられます。ついさっきまでそこに青島がいたような気配に思わず嬉しくなります。

(※)『THE MOVIE 2』で殺人事件の目撃者・江戸りつ子が、警護の御礼にと青島に新品の革のコートをプレゼントした。

本広克行監督の頭の中がのぞける!?演出ノート(コピー)も展示

そして見逃せない展示物としては、本広監督の演出ノート(コピー)も。実物をコピーしたものなので、安心して(?)めくって閲覧が可能です。ところどころに描かれた不思議な模様は、「監督の“病み”」のあらわれだそうで、本広監督は悩むと「模様を描き始めてしまう」と明かしました。

「コンテを切るときとかや、キャラクターに演出をつけるときに全部書き込んでいる」ともいう、貴重な演出ノート。ページをめくっていると、まるで本広監督の頭の中をのぞき込んでいるような感覚が味わえます。『踊る』シリーズを深~く読み解くヒントも隠されているかもしれません。ぜひ閲覧してみてください。

会場には新グッズをはじめ、限定グッズや懐かしの復刻商品がたくさん並ぶグッズショップも!展示を堪能したあとは、心が躍るグッズもぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。