織田裕二さんが、14年ぶりに演じる青島俊作と共演者への思いを語りました。

9月18日公開の、織田さん主演映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』。1997年の連続ドラマ開始以来、数多くの熱狂的なファンを生み出し、日本中に“踊る”ブームを巻き起こした『踊る大捜査線』シリーズの最新作です。

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ついに“本店”である警視庁の刑事部捜査第一課に着任した青島俊作(織田)は、誘拐事件の犯人から身代金の“運び屋”に指名され、事件解決のため東京の街を疾走。さらに、連続殺人や毒性ウイルス拡散の脅迫と、史上最悪クラスの難事件が次々と押し寄せ…。

青島は、映画『室井慎次 生き続ける者』(2024年)のラストシーンにサプライズ登場してファンを沸かせ、このたび『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012年)以来、約14年ぶりに主人公として戻ってきます。

めざましmediaは織田さんに、青島への向き合い方や、トレードマークのコートを着たときの感想、真下一家を演じるユースケ・サンタマリアさん、水野美紀さん、増田貴久さんなどについて聞きました。

織田裕二「いつでも青島を演じられる」理由は『振り返れば奴がいる』にあった

――14年ぶりに青島を演じて、どんなことを感じましたか?

青島に関しては初めからあまり役を作っていないので、いつ声がかかっても準備はできている、とずっと思っていました。

というのも昔、連続ドラマ『振り返れば奴がいる』(1993年/フジテレビ)のあとに放送されたスペシャル版で、やらかしちゃったんです。すごく緊迫した空気の作品だったので、僕は共演者とほとんど駄話をしていなかった。あいさつとセリフしか言わない、みたいなギリギリの状態で司馬(江太郎)先生という役を一生懸命作っていました。

連続ドラマから少し間が開いて「スペシャルをやります」と言われて、大好きな作品だったので、喜んでやりました。でも、やったはいいけど、2つのミスをして。1つは、連ドラでは体重を3kg減らして司馬先生を演じていたんですが、それを忘れていたこと。ワンカット目をとったときに「あれ、顔が違って見える」と思ってしまいました。

もう1つは、それだけ緊張感を持たないといけない作品だったのに、やっぱりキャストやスタッフが集まると「久しぶり!」って同窓会みたいな雰囲気になるわけですよ。司馬先生はそんなノリは受け入れない冷徹な人なので、「あの緊張感は、自分にはもう作り出せないな」と感じてしまって。もちろん一生懸命演じましたが「続編ってよく考えてやらないとダメなんだ。いくら好きでも、うまくできないこともあるんだ」とすごく反省しました。

――その経験が、青島への向き合い方につながっているのでしょうか。

はい。『振り返れば奴がいる』のあとも、しっかり作り込む役を演じることが多くて。コンサートをやると、役の名前でかけ声をもらうんです。織田裕二としてコンサートで歌っているんだけど、「この人は(『東京ラブストーリー』で演じた)カンチのファンで、あの人は司馬先生のファン、こっちの人は裕二のファンだ」って。みんなの要求に応えたいのに器用に立ち回れない、というジレンマがありました。

そんな時に『踊る』の話をもらったんです。当時のテレビドラマには、役柄に役者本人のエキスを入れるようなところがあって、それまでの僕は「これは俺じゃない。役だから!」とずっと抗(あらが)っていました。でもこの時は「待てよ、入れてみよう。織田裕二と融合してしまえ」と思って。だから、青島の生年月日は僕と一緒ですし。そういう経緯で役を作り込んでいないので、いつ話が来ても演じられます。