※本記事は『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』のネタバレを含みます。
織田裕二さんが、近藤芳正さんとの29年の時を経た共演と、青島にとっての“かけがえのない存在”について語りました。
現在公開中の、織田さん主演映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』。1997年の連続ドラマ開始以来、数多くの熱狂的なファンを生み出し、日本中に“踊る”ブームを巻き起こした『踊る大捜査線』シリーズの最新作です。
このたび『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012年)以来、約14年ぶりに主人公として戻ってきた青島俊作(織田)。ついに“本店”である警視庁の刑事部捜査第一課に着任しますが、誘拐事件の犯人から身代金の“運び屋”に指名され、事件解決のため東京の街を疾走。さらに、連続殺人や毒性ウイルス拡散の脅迫と、史上最悪クラスの難事件が次々と押し寄せ…。
めざましmediaは織田さんにインタビュー。『踊る大捜査線 N.E.W.』で描かれた“青島最初の犯人”田中文夫(近藤芳正さん)との再会や、恩田すみれ(深津絵里さん)との関係について聞きました。
織田裕二 近藤芳正との共演シーンは「第1話と同じセリフに」
――先日の取材で、29年間続く『踊る』シリーズについて「キャラクターの変化と俳優本人の歩みが重なるところが感慨深い」と話していました。今作で、特にそう感じる場面はありますか?
終盤に登場する、近藤芳正さん演じる田中文夫(※)ですね。近藤さんとは、1997年の連ドラ第1話で共演して以来なんです。僕、ほかの作品では近藤さんと一度も共演していないので、青島と田中と同じように、本当に29年ぶりの再会でした。
あれは今まで味わったことない、ちょっと鳥肌が立つような芝居でしたね。29年間ほかの現場でもお会いできていなかったのは、今回の共演のためだったのかな、と思うくらいです。
(※)連続ドラマ第1話に登場し、青島が初めて湾岸署で取り調べを担当した人物。青島の言葉がきっかけで、殺人事件の犯人であると出頭しました。今作では、青島がたまたま乗車したタクシーの運転手・田中として登場し、言葉を交わします。
――青島と田中の“29年“と、織田さんと近藤さんの“29年”が重なったのですね。
あの頃、近藤さんも僕も30歳前後で、まわりが「役者は食えない」ってどんどん辞めていく年齢だったんです。仲間が次々といなくなっていった時期だったので、今回、再会して「お互い、まだこの世界にいましたね!」みたいな気持ちもあり、なんだか妙な感じでした。今まで感じたことのない、口でうまく言えない…背筋がゾクゾクするような感覚。近藤さんもそう感じていたようですし、本広監督も「エモいですね」と言っていました。
実はこのシーン、現場でセリフを変えたんです。演じてみて「何か足りないな」と思って、連ドラ第1話の共演シーンをみんなで見返しました。それで「当時と同じセリフにしてみよう」という話になって。そうしたら当時がフラッシュバックして、なおさら不思議な感覚になりました。
――今作では、青島が誰かに電話をかけるシーンがあります。ファンの間では「相手は恩田すみれではないか」という声も上がっていますが、2人の関係について織田さんはどう考えていますか?
青島にとっても、すみれさんにとっても、“同僚”という関係が心地よかったんだと思います。張り込みでカップルのフリをしたり、からあげ専門店を営むニセ夫婦を演じたり。あの感じが、僕も好きでした。居心地のいい異性の同僚がいるって、素敵なことじゃないですか。すみれさんは今も青島にとってかけがえのない、貴重な存在だと思って演じています。
撮影:河井彩美
ヘアメイク:小泉尚子(MARVEE)
スタイリスト:大迫靖秀
