神山智洋(WEST.)さん主演、中村海人(Travis Japan)さん共演、土ドラ『ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~』は、味覚を失ったフレンチシェフ・遠海翔太(神山)と鋭敏な舌を持つ元副住職・方丈輝元(中村)が、屋台をオープン、悩みを抱えた客と心を通わせ新たな一歩を踏み出していく――疲れた夜に心とお腹を満たすハートフルな物語。

四苦八苦しながらも、きょうも夜な夜なさまざまな問題を抱えたお客さんに、心温まる料理と説法で癒しを届けます。

<コラム>『ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~』第7話

本日のお品書き

「解脱ミートボール」。

…パワーワードが過ぎる!!!

“解脱”に“ミートボール”て!!!

うん、まずもって、こんなに和やかに展開する現代劇において、「解脱」というワードが急に飛び出すこと自体が、並々ならぬ感を醸し出しすぎていて、すさまじさしかないわけだけど、そこへ組み合わさるのが、まさかまさかの「ミートボール」。

ハンバーグでもステーキでもなく、ミートボール。

この、あまりにも俗世的な食べ物(!?)であることによって、さらに、その並々ならぬ感が増幅される!!という(“並々ならぬ感”って何だよ)、前代未聞のワードミックス!!!

しかも、「解脱ミートボール」ってば、意味ありげなワードを組み合わせて、そのインパクトでもって笑いへと爆発させる、いわゆるギャグではないからね(そらそう)?

普通に、毎週やってる、おなじみ感を出しつつの、本作にとってはいつも通りの、ハートウォーミングですらあるエピソードに登場するメニューの名称だからね?

それが、なんと「解脱ミートボール」だからね(しつこい)!?

今回でいうところの、輝元(中村海人)の父・輝徳(竹中直人)が住職を引退するってんで、だから、これまでずっと節制してきて、解放できなかった煩悩を解き放つための、記念すべきメニューとしての一品が、“背徳ラーメン”とか“悪魔の肉汁餃子”とか、そんな、そんじょそこらの凡人が考えそうな凡庸ネームではなく、「解脱ハンバーグ」とか「解脱ステーキ」とか、そういう、煩悩開放感がいまひとつ薄い、安易なメニューとのかけ合わせでもなく、よりによって、どうしたらそれが出てくるのか!!という、ミートボールを、解脱とかけ合わせてしまう!!という、なんというアンビバレンス(アンビバレンスって何だよ!)!!

しかも、レシピもいいよね。単なる肉団子ではなく、霜降りのステーキを大きめに切って叩いて、ひき肉へ混ぜ込むという男のロマン(どういうことだよ)。

シーズン1の第1話から振り返ってみても、「カステラ玉子焼き」とか「焼き飯」とか「味噌ラーメン」とか、主人公がフレンチシェフでありながら、非フレンチかつ素朴なメニューも多かったのに、後半から本気を出してきて「真鯛のポワレ」とか「牛ほほ肉の赤ワイン煮」とか、こんなんもつくれますよ感をちゃんと出して、シーズン2では「フレンチ風ちゃんこ鍋」とか「豚の生姜焼き キウイソース仕立て」とか、いよいよメニュー名自体にも翔太(神山智洋)らしいアレンジが出始めてきた…というのに、ここへきて、急な、衝撃的すぎるアレンジ強めの、パワーワードメニュー“解脱”!!“ミートボール”!!爆誕!!!

しかもしかも、翔太がいつも通り、王子様ボイスで、

「解脱ミートボールです☆」

つって、紹介した…もうそれだけで、こっちは並々ならぬ感がすごくてニヤニヤが止まらなかったというのに…そんな並々ならぬネーミングの料理が出てきたというのに、お母さん(石田ひかり)の第一声が――。

「すっごい、いい香り!!」

という、圧倒的平和感。

お母さん、笑い耐性強すぎる!!!

ああ、諸行無常(意味わからん)!!!