――長編ナレーションを読むのは今回が初めてだそうですが、手応えはいかがでしたか?
こんなにたくさん読ませていただいたのは初めてですが、普段から(舞台向きの)大きな芝居に慣れている分、声だけで表現する難しさと楽しさを実感しました。
映像をじっくり観て小野さんの生き方を学びたい、でも(合図のランプが)光ったらナレーションを読まなければ!という感じで、大変でもありましたがとても楽しかったです。ただ、今すでに「あぁ、ここもうちょっとできたな…」と反省を始めています。
――読み方でこだわった点はありますか?
ナレーションとして説明する部分と、みなさんの気持ちを代弁する部分の違いは意識しました。舞台で演じるときとは感情の動き方が違いますし、映像で演じるときとは声の表現方法が違います。大きな発見がたくさんありました。こういう語り手さんや声優さんをすごく尊敬しますし、私ももっと勉強していろいろ挑戦したいです。
――普段、『ザ・ノンフィクション』を見ることはありますか?
見ています!もう母が大好きで、今回、私が“語り”に決まったと伝えたときは、番組のテーマ曲『サンサーラ』をルンルンで歌って歩いてました(笑)。放送は母と一緒に見たいと思います。
礼真琴「宝塚歌劇団にすがらず生きていく」と決意
――小野さんは「他者の幸せのために尽くす」と決意して、人生の新たなステージに立ちました。礼さんは2025年に宝塚歌劇団を退団した際、何か決意はしましたか?
退団後すぐに開催したコンサートでは、宝塚で歌った曲をあえて1曲も入れなかったんです。それまで約19年間、宝塚の地で過ごしてきましたが、人生のほとんどを占める宝塚歌劇団という存在にすがらず生きていく、と決意を固めて第二のスタートを切ったつもりなので、そこは揺るがないかなと思います。
もちろん在団中に経験したことは、これからも生かしていきたいです。今も宝塚は大好きですし、観にも行きますし、全力で応援しています。ただ、自分の今後の活動においては、そこにおんぶに抱っこにならないよう、自分の足で立っていけたらいいなと思っています。
