ディーン・フジオカさんが、主演ドラマ『LOVED ONE』と書き下ろしの主題歌『Loved One』に込めた思いを語りました。

本作は、日本社会が抱える「死因不明」という闇に真正面から切り込み、“遺された痕跡”を手がかりに、隠された真実と故人が生きた証を解き明かしていく完全オリジナルの法医学ヒューマンミステリー。法医学専門チーム「MEJ(メディカルイグザミナージャパン)」のメンバーが、数々の難事件に挑む姿を描きます。

第1話放送後には「謎解きが面白い」「初回から泣いてしまった」「今までの法医学ドラマにはないものを感じた」など、多くの反響が寄せられました。

アメリカでメディカルイグザミナーとして数多くの検死を担当してきた、変わり者の天才法医学者・水沢真澄を演じるディーンさんに、役作りへのこだわりや、共演の瀧内公美さんらの印象、主題歌『Loved One』を通して伝えたいメッセージなどを聞きました。

ディーン・フジオカ「針の穴に糸を通すような作業を続けている」

――真澄はエリートでありながら物腰が柔らかく、どこかつかみどころのない人物です。どのように役作りをしましたか? 

真澄はなぜこういう行動するのか、どんな道を歩んできたのか、その一つひとつについて妥協せずにイメージを膨らませました。タイトルの『LOVED ONE』は、法医学の世界で、敬意を込めてご遺体を呼ぶときに使う言葉だそうです。このタイトルが意味するものに導かれるように、チーム一丸となってドラマを作っています。

法医学的な謎解きや、生きていたときに愛し愛されていたLOVED ONEの視点、両方あるところが、この作品の新しい切り口であり面白さだと思います。

その分、大変でもありますが、セリフがただの説明になったり、天才で常人離れしているキャラクターになったりというのは避けたくて。真澄の見た目や中身、バックグラウンド、言動、そのすべてがつながるよう、針の穴に糸を通すような作業をあきらめずに続けているところです。

――真澄にはどんなバックグラウンドがあると考えていますか?

なぜ真澄は、謎を解くことに対してモチベーションが高いのか。端的に言うと「天才だから」「変人だから」で終わってしまいがちですが、幼い頃、何かに興味を強く惹かれたことが元体験になっているのではないでしょうか。

たとえば、虫や動物の死骸を見て「どうなってるんだろう」と覗き込んだところからスタートして、今は人間に携わるようになったのかもしれない…という辻褄(つじつま)を、きちんと合わせておきたいと思いました。

そこから、なぜこの道を選んだのか、アメリカ時代に何があったのかも詳細に掘り下げることで、どこを切り取ってもスピンオフドラマを作れるくらい、チーム内では具体的なイメージを共有できていると思います。何か迷うことがあっても「真澄ならこうするよね」と言える状態を、すべてのフェーズで作れているかが大事だと思っています。