真澄は池のそばで、友里江に圭太郎が亡くなった経緯を説明する。
圭太郎は亡くなる数時間前、密売グループのメンバーに殴られて頭蓋内に出血が起こり、放っておけば治る程度のコブのようなものができていた。
その後、圭太郎は池に来た。この池は橋が架かり、周囲がすり鉢状になった斜面に囲まれていて、音が反響しやすい環境だった。
反響した音はさまざまな方向から聞こえてきて、実際の方向がわからなくなってしまうことがある。圭太郎は左耳が難聴で、特に混乱しやすかった。
あの晩、池のそばに立っていた圭太郎は、バイクのクラクションを聴く。クラクションに混乱した圭太郎は、足を滑らせ池に転落。そのとき、頭を打ちつけた。
すでにダメージを受けていた圭太郎の脳に、2度目の衝撃が加わる。脳は回復する前に次の衝撃を受けると、ダメージが増幅されて致命的な状態に陥ることがある。圭太郎はこのセカンドインパクト症候群による脳しんとうを起こして意識を失い、浅い池で溺死していたのだった。
真澄(ディーン・フジオカ)が語る“LOVED ONE”の意味とは?
真澄は友里江に、圭太郎の死は偶然が重なった不幸な事故だったと伝える。しかし、友里江は、遼也がクラクションを鳴らして圭太郎を殺したのだと言って納得しない。
今回の件は事故という判断をしたため、真澄や穂乃果は立場上、クラクションを鳴らしたのが遼也と認めることができない。
友里江の苦しみを目の当たりにした麻帆は、真澄に「あのことは伝えなくていいんですか?」と言う。すると真澄は、他に伝えたいことがあるなら責任者として自分で判断するようにと答える。
麻帆は友里江に、クラクションを鳴らしたのは遼也であり、圭太郎がミュージシャンになる夢をあきらめていなかったことを伝える。
片耳が難聴になった圭太郎は、音が聞こえる方向と実際の音の方向がずれていた。その修正をするため、池のそばで音を鳴らして、音の方向とずれた角度を矢印と数字で記録していた。それは圭太郎が再び音楽の道を志すためであり、遼也は圭太郎に協力していたのだった。
圭太郎は亡くなる数時間前、薬物売買のグループを抜けたいと根津に申し出た。根津は受け入れず、圭太郎は根津の手下たちから暴行を受けた。
その後、遼也が、圭太郎をグループから抜けさせてほしいと根津に懇願。遼也は暴行を受けた末に、圭太郎が抜ける許しをもらう。
遼也は、いつもの池にバイクで向かった。池のそばにいる圭太郎を見つけた遼也は、クラクションを鳴らす。それは、圭太郎がグループを抜けられたことを知らせる喜びからの行動だった。
しかし、その音に混乱した圭太郎は、池に落ちてしまった。池の近くまで来て異変に気づいた遼也は圭太郎を引き揚げ、心臓マッサージをしたが反応がない。遼也は怖くなり、その場から立ち去った。
真澄は友里江に、圭太郎の胸に残った2つの骨折は友里江と遼也が圭太郎に生きてほしいと願った痕(あと)だと告げる。
それでも納得したくない友里江が立ち去ろうとする。そのとき、遼也が花と圭太郎の好きだった菓子を持って現れる。友里江は、遼也のほほを叩いたあと、手を握る。そんな友里江に、涙ながらに謝罪する遼也。
MEJに戻った麻帆は真澄に、自分が友里江に真実を伝える判断を任せてくれたことに感謝する。一方で、麻帆のなかには本当に良かったのかという葛藤もあった。
そんな麻帆に真澄は「アメリカの現場では、ご遺体のことをLoved Oneと言います」と伝える。
どういう意味なのかと麻帆に問われた真澄は、Loved Oneの意味は自分でしか決められないと言い「あなたなりに“Loved One”と向き合ったものだったんじゃないですか?」と告げるのだった。

