歯に衣着せぬ辛口コメントで、日本中のオシャレを斬りまくってきた、言わずと知れた“ご意見番”、ファッション界の重鎮・ドン小西さん(75)。
去年2025年に『ノンストップ!』に生出演した時は、約20年前に別れた妻・早苗さんと再婚し、“最後の館”で、ともに暮らすことを赤裸々にテレビ初報告していました。

まさに幸せの絶頂にいたドン小西さん。しかし、今年3月、『ノンストップ!』のカメラに初めて明かしたのは“咽頭がん”との闘い…。

ドン小西さん:
咽頭がんの放射線治療がきょう(3月30日)からね、2カ月始まっちゃうんですよ。きょう初日です。やっぱきょうからってなると、焦るというかビクビクというかね、まあ頑張りますよ。
終わった暁には、素晴らしいことがいっぱいだろって思って、やっていきますよ。

ドン小西さんが見据えていたのは、必ず訪れるはずの「楽しい未来」。

自らデザイン“最後の館”

3月25日、『ノンストップ!』がお邪魔したのは、200㎡の土地に4LDK、総額2億円をかけたという、長野・軽井沢に去年建てたばかりの、ドン小西さんの“最後の館”。
今は東京の自宅と行き来しながら生活していますが、ゆくゆくはこの豪邸を拠点にする予定だといいます。

ドン小西さん:
設計・デザイン全部自分だから、うれしいですよ。

取材スタッフ:
外壁も石などを使って…

ドン小西さん:
本物の石を部分的に使ったっていうのかな。最初は面白いこと考えてたのよ。ガーンと仮面のコンクリートのオブジェ作って、目からバーンと光出て…いろんなことを考えてたんだけど。「自分の死に場所」と思うと、やっぱりちょっと質素っていうかさ、ちょっと気を使っちゃうよね。

世界的デザイナー・ドン小西さんが全面監修し、「死に場所」を意識しながら作ったという新居。質素にしたとはいいますが、遊び心は満載です。

ドン小西さん:
これから色々やるんだよ。看板作ったり。足し算をしてく人なのよ元々。また来年になると「あ!」とか、しょっちゅう「あ!」ってひらめいてる人だから。

ドアを開けると広がる超オシャレ空間!

そんな、ひらめきのドン小西さんが手がけた、気になる内装は…。

ドン小西さん:
人の家はめちゃめちゃやってるけど自分の部屋になると意外とシックになるもんだね。どうぞ。

取材スタッフ:
わあ、すごいですね!壁はガラスですか?

ドン小西さん:
ガラスブロック。光が少しでも入るようにして、向こうがリビングなんですよ。光が入る・入らないで全然雰囲気違うよね。

取材スタッフ:
床も高そう…

ドン小西さん:
ゆくゆくは土足で過ごせるようにしたのよ。君らはダメだぞ。
俺はいいんだよ。俺は特別。自分であとでモップがけするもん。

自分で掃除をするからノープロブレム。ドン小西さんだけ土足スタイルのまま、まずは2階へ。

こだわりが詰まった寝室と妻・早苗さんの部屋

ドン小西さん:
眠くなるとこっちに僕の寝室。寝るところでも起きたときから自分を失いたくない。あと寝る前も。

寝室にあるクローゼットの中には、ドンさんがこれまでに手がけたアパレルがずらり!

37年ほど前に北野武さんが着用したという服

これまで、北野武さんをはじめ、エルトン・ジョンやスティングなど、世界的スターも着用した服を手がけてきたドン小西さん。クローゼットには、値段をつけることもできないほどのお宝が並んでいます。

そして、再婚を決める前から用意していた妻・早苗さんの部屋。

ドン小西さん:
奥さんの部屋です。これが彼女の世界。喜ばれる環境をつくってあげればいいんじゃないかなと思って、この棚は僕がデザインしたの。

妥協を許さない男・ドン小西さん。続いて1階のリビングへ。

1階リビング

ドン小西さん:
リビングのこだわりは、この本棚なんだよね。本棚を壁につけてもしょうがないから、ゲートにしたわけ、ここからキッチン行くゲートなのよ。

そして、やたらと目を引くスペースが…。

ドン小西さん:
本当に軽井沢って寒いの。こういうところに座って暖炉つけて。 なんかいいよ、ボーッと考えながら、「俺ってどうなんだろう」とかさ(笑)。こっち側からバーッと朝日が入ってくると、ぽっかぽかになるのよ。こんなに朝って気持ちいいのって、気持ちがすごくハイになる。「幸せ~」って思うよね。そんな気持ちって何十年間もなったことないから、そこがやっぱりこの辺のいいところなのかなって思うね。

75歳にして、都会では手に入らない、最高の“終のすみか”を手にしたドン小西さん。
しかし、ここまでの歩みは、決して順風満帆ではありませんでした。

借金・「クズ」と呼ばれ…壮絶人生「“らしさ”が仕事になる」

1981年、アパレルブランド「FICCE」を立ち上げたドン小西さん。
独特な色使いが評判を呼び、世界的スターの衣装も手がけるなど、ファッション界の寵児として活躍しました。しかし…。

ドン小西さん:
会社もなくなって、ブランドもなくなって、金もなくなって、なくなるどころか借金になった場合、人は使えない、原料・材料仕入れられない。商売ならないね。
実は恐ろしいほど悩んでたんだけどね。その時にプッとテレビの仕事が入って。それが始まり。
それこそ『とくダネ!』とかレギュラーいただいて、俺意外とできるなと思っちゃって、「ファッションチェック!」とか言っちゃってさ(笑)。最初は自分でも気持ち悪かったよ。

その違和感は、同業の仲間達も抱いていました。

ドン小西さん:
ファッション業界からはすごい目で見られた。芸術家がクズみたいになっちゃったなとか。有名なファッションデザイナーが芸人になっちゃったとかさ。それでファッションの集いとか一切呼ばれなくなった。

取材スタッフ:
ドンさんはどう思っていたんですか?

ドン小西さん:
もう人にどう思われてって余裕ない。借金返さなきゃいけない、健康に食べていかなきゃいけないとか、必死に生きてて、そんな体裁とか関係ない。構ってもらってありがとうとかさ。こんな話するのテレビで初めてだけどね。

どん底を味わっても、必死に生き抜くことができたのは…。

ドン小西さん:
往生際悪いのかわかんない。俺ね、納得しないのよ。俺はゴールもなければさ、何一つにしても満足するはないよね。だから僕なんかは意外と凡人だと思う。そんなに生まれ持ってすごいセンスを持ち合わせた芸術派じゃないと思ってるよ。
がむしゃらにやってるうちに気がついたとか、自分を発見したとか、こういうことをやるとこうなるんだとか、なんかそういう模索しながら一つ一つ細かく積み上げてったものが出来上がったから、それを客観的に見ると、「ドン小西」っていう“らしさ”を作っちゃったの。“らしさ”が仕事になるっていうことに気がついたの。だから偉そうにしない。満足しない、おごらない、出来上がらない。

そして、諦めの悪い男・ドン小西さんは次なる闘いに挑みます。

「生きまくる」がんとの闘い

ドン小西さん:
今年は運良くリノベーションする、そんな年だと思う。すごいよ俺って。だって1月早々に心臓弁膜症の手術。そしたらたまたま運良く、その検査の時にぼうこうがんが見つかったの。2月にぼうこうがんの摘出手術をしました。そしてなんと今度、咽頭がんが見つかった。あと足の巻き爪も気になるしね(笑)。
放射線治療して1カ月半、完治するには間違いないから僕は。
こんな生き方をしたっていう歴史の1ページにも残しておきたいし。生きて生きて生きて生きまくる。これ大事でしょ。

前向きに未来を見つめるドン小西さん。3月30日、1度目の咽頭がんの放射線治療を終えたあと、『ノンストップ!』にメッセージを送ってくれました。

〈ドン小西さんからのメッセージ動画〉
「ドン小西です。設楽くん、15周年おめでとうございます。15年って大変なことだと思うよ。僕も度々出していただいているけど、いい番組ですよ本当に。本当におめでとうございます。
きょうは放射線治療の初日なんですけど、1カ月半、一生懸命頑張って回復します。そして戻ってまいりますので、5月中旬ぐらい、スタジオに行きますから、よろしくお願いします。ドン小西も、ノンストップ!」

(『ノンストップ!』2026年3月31日放送より)