潮五郎には、孝典にどうしても伝えたいことがあった。

岐阜の食堂で出しているどて煮は、孝典からの「赤ワインを入れろ」というアドバイスのおかげで看板メニューに。潮五郎はそのお礼を言いたくて、一瞬でもいいから孝典に記憶を取り戻してほしいと願っていた。

潮五郎と孝典が向かい合ったそのとき、孝典が記憶を取り戻す。「今日こそタイマンで勝負をつける!」と、潮五郎のえり首をつかむ孝典。一触即発の2人だが、潮五郎はうれしそう。

そんな2人をなだめようとした颯良が「父さん」と声をかけると「誰だ?」と答える孝典。昌也が亡くなったことも思い出した孝典は「みんなで俺をだましたのか!」と憤り、頭を押さえて倒れてしまう。

孝典(杉本哲太)の手術は成功するが…潮五郎(吉田鋼太郎)はある可能性にかける

孝典は病院に搬送され、緊急手術が行われる。湖音波は真理子に対し、手術の成功とともに、腫瘍が海馬の近くにあったため古い記憶が失われ、真理子の名も思い出せない可能性もあるというつらい説明をする。

その説明を受けた真理子は湖音波たちに、記憶を失くした夫と生きていくなかで困難があっても、この日の思い出で乗り越えていけると希望を語った。

孝典の記憶が失われて意気消沈する潮五郎に、中田が声をかける。「言葉や出来事は忘れても、音や匂いには反応することがある」と。

湖音波は潮五郎とともに、孝典の病室へ。孝典は、潮五郎の顔を見ても反応を見せない。

潮五郎は孝典に「おまえが赤ワイン入れろと言ってくれたおかげで大人気なんやぞ!」と言い、作ってきたどて煮を差し出す。

どて煮を口にした孝典は「俺の言うた通りやろ」と、一瞬だけ以前の表情と声で応える。潮五郎はやっと、孝典にお礼が言うことができた。

湖音波は颯良に、優菜を担当していた医師から預かったUSBを渡す。

優菜の担当医から、優菜が亡くなる直前まで「もう一度ピアノを弾く」と懸命にリハビリしていたことを聞いていた湖音波は、優菜が「必ず治る」という颯良の言葉を信じていた可能性を伝える。

颯良がUSBを開くと、病室でピアノの練習をする優菜の映像が流れる。優菜が自分の言葉を信じて最後まで前向きだったと知り、颯良は涙した。

湖音波は、今回の件でいろいろと導いてくれた中田に感謝を伝える。そんなつもりはなかったと、とぼける中田。湖音波は中田に、この病院を良くするためならどんな協力でもすると宣言した。

そんななか、中田のもとに事務局長・鷹山勲(大谷亮平)から電話が入る。中田の娘・こころ(石塚七菜子)が自分のそばにいることをほのめかす鷹山。

なぜ、こころが鷹山のところにいるのかと中田の怒りと不安が高まる。湖音波は、中田の異変を感じて――!?

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