潮五郎は颯良に、昌也のフリをして孝典に親子の思い出を作ってあげてほしいと頼み込む。孝典が手術で記憶を失うことを考えたうえでの頼みだが、颯良は、患者を苦しめるだけだと拒否する。

いつになく厳しい態度の颯良に違和感を覚えた湖音波は、脳神経外科部長・中田啓介(向井理)に颯良のことを尋ねる。

颯良を採用する際、脳神経外科を志望した動機を聞いたという中田。颯良は、高校時代に付き合っていた同級生・深沢優菜(森下乃亜)を脳腫瘍で亡くしていた。

颯良(宮世琉弥)は湖音波(橋本環奈)の説得に応じ“嘘”をつくことに

音楽部だった颯良と優菜は、よく一緒にピアノを演奏。闘病中、弱気になる優菜に、颯良は「絶対治る」と元気づけた。しかし、優菜の病状は重く、自分がもう治らないと知った優菜に遠ざけられる颯良。半年後、優菜は亡くなった。

その後、颯良は優菜と同じように苦しむ人に寄り添いたいという思いから、脳神経外科の看護師を志望。優菜に無責任な嘘をついたことが心の傷となっていて、颯良は孝典にも嘘をつくことができなかったのだ。

湖音波は孝典と真理子に、手術が1週間後に決まったと伝える。孝典は手術に関心を示さず、昌也との約束を楽しみにしていると語る。

孝典は生前の昌也と、帰国後に就職したら初任給でごちそうしてもらい、キャッチボールをするという約束をしていた。真理子も孝典と昌也の約束は知らなかったと言い、かなえてあげたかったと涙をこぼす。

真理子の思いを聞いた湖音波は颯良に、数時間だけでいいから孝典の前で昌也のフリをしてほしいと、改めて頼み込む。

噓はつきたくないと拒絶する颯良に対し、孝典と真理子の今後の人生のために必要な嘘なのだと訴える湖音波。すると、颯良はその説得を受け入れた。

孝典の外出許可が出て、孝典と真理子、昌也になりすました颯良が出かけることに。孝典、真理子、颯良はレストランで食事をしたあと、公園でキャッチボールをする。家族の時間を楽しむ北岡夫妻を温かく見守る湖音波。

孝典たちが病院に戻る途中、バイクに乗った潮五郎が湖音波のマブダチ・城島麗奈(内田理央)を連れて現れる。

長ランにボンタン、リーゼントにサングラスをかけたツッパリスタイルの潮五郎と、セーラー服を着たスケバンスタイルの麗奈。潮五郎は、高校時代に孝典とマドンナを取り合ったシチュエーションを再現して、孝典の記憶を取り戻そうとしていた。