3人が集まる拠点、カフェ「ガンダーラ珈琲」。店員の西野白馬(福本莉子)を前に、肇はプライドを捨て、今の流行を盛り込んだ「女子高生転生モノ」の企画書を書き上げていた。1988年、彼らは映画研究部として、映画を撮り始めたことを思い出す。
当時、親のビデオカメラを譲り受けたチェンは、映画研究部を設立。手探りで脚本を書き始め、ユン(=雄太/大角英夫)とキンポー(=紀介/内田煌音)を巻き込んで、カンフー映画『ドランクモンキー酔拳』の制作を開始した。
脚本を読んだユンとキンポーは、その稚拙な内容に難色を示す。しかし、顧問のマチルダは、映画を作ることと、普段からお互いを役名である「ユン」「チェン」「キンポー」と呼び合うことを指示。
以来、3人はカンフー映画の制作に打ち込む。放課後は公園に集まり、酒瓶を片手に酔拳の練習をしていた…。
肇(大森南朋)は新しい企画を考えるが、さつき(中越典子)から相手にされず…
ある日、肇はデリバリーの配達で訪れた民家の庭で、1台の古いチェーンソーを目にする。その瞬間、肇の脳裏に体育教師・江藤の記憶がよみがえる。
江藤は規律を絶対とし、容赦ない体罰を辞さない教師。その冷酷さから、殺人鬼になぞらえて“ジェイソン”と恐れられていた。
肇はガンダーラ珈琲で、「江藤がマチルダをチェーンソーで襲った記憶がある」と打ち明けるが、それは映画のシーンと現実が混ざった妄想ではないかといぶかしむ雄介と紀介。
それでも、江藤への消しがたい憎悪に突き動かされた3人は、彼の実態を調べることを決意する。
一方、肇は女子高生転生モノの企画をさつきに持ち込むが、相手にされない。別の日、肇がデリバリーの配達で訪れた先は、かつての同僚・山下健太郎(本間キッド)の家だった。
映画監督になるという夢に見切りをつけて一般企業に転職し、安定した家庭を築いて、幸せそうな山下。その姿を目にした肇は自暴自棄になり、映研のビデオテープや古ぼけた台本のノートをゴミ袋に放り込む。
ゴミ収集所に置いた袋を眺めながら、中学時代の江藤とのやりとりを思い出し…。
