善悪は関係なく、出会うすべての人に手を差し伸べる――という何気ないけれど壮大なテーマ
っと、ついつい、今作ドラマの主人公の設定に、なぜか親心的にWOWOWさんの心配をしてしまいましたが、うん、だけど、さすがの東海テレビ×WOWOW、いつも通り、裏切らなかったね☆(そらそう)!
まず何が素晴らしいかって、“時間がありあまってる暇な青年”な主人公、通称ロン(大西流星)の造形ですよ。
確かにこれまでも、ニート…いや、時間がありあまってる暇な青年が大活躍するドラマはあったけれども、このドラマ、一応刑事が絡むミステリーですからね?いくら暇でも、そこに何かしらの特殊能力がないと…うん、そう、いつもの東海テレビ×WOWOWドラマ的要素がないと成立しないですよね。
だって、刑事が解決するんだから。ただの暇なやつは、出る幕がないわけだし、そもそも主人公の魅力が伝わりづらい、共感できないじゃないですか。なのになのに、ロンってば、ちょっとだけ機転は利くし、人当たりも多少は良くて、頭は悪くない程度という、キャラクターとしては、どれも突出していない。パンチに欠ける。むしろ、それ以上に生意気が勝っちゃってて、一歩間違えば「なんなのコイツ…」になりかねないっていうのに、ちゃんとこのドラマを成立させてしまう、人間味を与えてしまう、大西流星くんの不思議過ぎる魅力の爆発!!
それは例えば、縦軸にもなっている、冒頭の“過去”があるという深みによって、成立へと近づいたのかもしれないけれど、たぶんそんなストーリー的補強がなくても、ホントにただただ“時間がありあまってる暇な青年”を、完全なる主人公として成立させてしまった、大西流星くん!!!そう、つまり、ごちそうさまです(?)!
冒頭、最初の数十分、この生意気なだけの、特殊能力ない子が、何するってんだい!と、上から目線だったおじさんをどうかお許しください。
そして、そのロンと対になる、刑事・欽ちゃんの(原嘉孝)の“お兄ちゃん感”ときたら、どういうことなのでしょう(?)。
別に、ロンのお兄ちゃんではないし、当然僕のお兄ちゃんでもないはずなのに、出てきた瞬間に「お兄ちゃん!」と呼ばすにはいられない、あの雰囲気は一体何なんでしょう。
それは、僕が、リアルに末っ子だからでしょうか。40過ぎの僕でも、欽ちゃんを「お兄ちゃん」と言っても、よいのでしょうか(目線がおかしい)?
おっと、ついつい、ふざけてしまいましたが、何より素晴らしいのは、『横浜ネイバーズ』という、このタイトルですよね(ここから少し取り戻します)。
ネイバーズ、それは仲間。このドラマの主人公は、“時間がありあまってる暇な青年”と“お兄ちゃん感”すさまじい刑事ではあるんだけど、基本軸のメインに据えているのは、横浜の、あの街の仲間たち。
後半に明かされた、今作のテーマ「親仁善隣」。善悪は関係なく、出会うすべての人に手を差し伸べる――という、何気ないけれど壮大なテーマを、しっかりと明確にストーリーに落とし込んで、ミステリーでありながら、超人情物語でもあるという、僕の大好物!!!今クール、これだけで、何杯も、ご飯食べられそうです!!(意味わからん)
