<東野幸治 コメント>

いろいろな方を見られて「ああ、そうか。あったなあ、こんなん」みたいな。作品は山のようにありますからね。(設楽さんとのタッグは)本当に楽しかったです。やりやすいですし、ちゃんと進行してくれましたから(笑)。僕は、好きなことしゃべれたし、心地よかったです。

大掃除しながら見ていたら、大掃除の手が止まってずっと見ちゃうっていう感じやと思うんですけど。不器用にしか生きられない方とか、立派な方とか、いろんな種類の人間模様が見られる番組ですから。そういう意味では楽しい試みかなと。ぜひぜひ見てほしいなと思います。

『ザ・ノンフィクション』は、スタッフさんが、どこから調べてきたか、どこで出会ったのか知らないですけど、いろいろな方々の人生模様のある期間を切り取っていただいて、我々は見させていただいているんで。

その頑張りと積み重ねが“30年”ということだと思います。何となく今の時代、SNSと『ザ・ノンフィクション』は合うというか、相性がいいと思います。TVerとか、リアルタイムで見なくても見られるっていうのは時代に合った、いい番組なんじゃないのかなと。

ドキュメンタリーの面白さは、やっぱり表情ですね。人の表情というか。何かお芝居じゃない、本当に困ったときって、人ってこんな顔するんだとか、喜んだときってこんなリアクションするんだとか。お芝居の“怒った”じゃない、本当に怒ったときは、表情変われへんねんなとか。人の“ホンマの喜怒哀楽”って何かっていうのは、ドキュメンタリーで勉強させていただいている感じはします。