渡辺拓弥さん:

亡くなってからの方が、身近に感じるっていうのはあって…。

“今でも亡き父の存在を近くに感じている…”そう語ったのは、2022年11月敗血症で亡くなった俳優・渡辺徹さん(享年61)と榊原郁恵さんの次男、渡辺拓弥さん28歳。

先週開催された、短編映画祭の上映作品、「一区切りの吉日だ」で俳優デビューを果たしました。

渡辺拓弥さん:
俳優をやりたいって思ってから7、8年たってやっと俳優デビューという形で…やっと、ここまでこれたなって感じています。

この作品を作っていくうちに、よりそれがあの大事な言葉になっていったような感じもして…。

 

実は この映画には、亡き父・渡辺徹さんとの“深い思い出”が刻まれていました。

俳優になることを決意したきっかけとは…

渡辺拓弥さん:

結構、若い頃の父に似ているっていうふうに言ってくださる方が多いんですけど。

若いころの父・徹さんの面影が残る、拓弥さん。俳優になることを決意したきっかけは、父徹さんでした。

(左:父 渡辺徹さん 右:拓弥さん)

渡辺拓弥さん:

父が主演を務めていた芝居舞台があったんですがその場に参加したいなって…、「俳優、僕もやりたい」っていうのが確信になった。

父の背中を見て、俳優を目指したという拓弥さん。

拓弥さん演じる主人公が、挫折を経験した幼なじみの背中を押す姿を描く「一区切りの吉日だ(^ ^)」。この映画のタイトルにも、父・徹さんが大きく関わっているといいます。

渡辺拓弥さん:

父から僕に送ってもらったLINEがそのまま映画のタイトルになっているんです。

父から送られてきたLINEのメッセージとは…

父・徹さんから送られたあるLINEのメッセージが、拓弥さんの心に“深い思い出”として刻まれたといいます。

渡辺拓弥さん:

文学座付属の演劇研究所に入所していまして、そこに退所届けを出す日があったんですけど、父は文学座の劇団員でしたので、父にすごく迷惑をかけてしまうんじゃないかとか、いろんな思いを抱えながらラインをしたんですけど、その返事が…、

そうか、じゃあ今日は「一区切りの吉日だ(^ ^)」っていうふうに送ってきてくれまして、

僕にとってはすごく苦しかったんですけど、父は「一区切りの前に進むためのいいスタートじゃないか」っていうふうに受け止めてくれたんですね。
それが僕にとってはすごく救いになったというか、改めてもう一度前を向いて行けばいいんだと思えた言葉だったんで…。

父・徹さんから拓弥さんへの言葉「一区切りの吉日だ(^ ^)」

この言葉が拓弥さんにとって一番大切な言葉となり、今回の映画の作品のタイトルに取り入れられたといいます。

――憧れている、目指している俳優さんは?

渡辺拓弥さん:

まあ、渡辺徹ですかね。

目指すというか、やっぱりずっと意識しちゃうと思います。台本を読んでいても実際に今自分が演じていても、父の演じていた姿が浮かんできます。

父は、その場の空気を変えるんですよね。撮影現場という大変な空間を明るくしていたんだなあと。

共演したかったなっていうのは、一番強くある思いですかね。でもなんか見てくれているんじゃないかなっていうのもすごく感じるので…、力強く思っていますね。父の存在を。


(『めざまし8』2024年10月7日放送より)