碇と藤沢充(中尾明慶)は、復元された桂のスマホのデータを調査。怪しいやり取りは見当たらないが、AIが話し相手になっていた可能性があるのではという礼子の指摘を受け、碇がAIを事情聴取することに。
玉虫と課長の高橋宗司(皆川猿時)に見守られ、藤沢の指導のもとでAIの取り調べに挑戦する碇。AIとのやり取りに戸惑う碇だったが、桂が漁業関係者の「辻村」との関係についてAIに相談していたことが判明する。
桂のスマホデータに残っていた「辻村流」という名前を聞いた玉虫は、23年前に起きた海難事故で、海技職員だった大沢俊夫(小林隆)が辻村(田村健太郎)の命を救ったことを思い出した。
元海技職員の大沢(小林隆)が命を救った男性が容疑者として浮上
大沢から23年前の事故について話を聞くことにした碇。大沢によると、当時、釣り船から転落した辻村が、自分は「ソラナギの罰を受けた」と言っていたという。
そこに遠藤康孝(齋藤璃佑)から、笹良漁港で血痕を発見したと連絡が入った。自分が救った命が誰かの命を奪ってしまうことになったのかと大沢は気を落とすが、碇たちは辻村の任意同行に向けて捜査を本格化させる。
その後、海の安全を乱しかねない「湾岸ウォリアーズ」への対策について、大沢に相談する玉虫。
その頃、三上慎吾(松本怜生)は黒木謙一(柿澤勇人)に“次の仕事”を最後にしてほしいと申し出ていた。しかし、三上の両親や恋人の情報を“人質”に取っている黒木は、聞く耳を持たず…。
水産加工会社を営む辻村の任意聴取をすることになった碇は、桂との関係と遺体が遺棄された時刻のアリバイを確認。漁港で見つかった血痕は桂のものと一致したが、辻村は事件当日、漁師仲間と夜通し飲んでいたという。
一方、藤沢の調べにより、7年前に桂の会社の社員が逮捕されていたことが発覚。産業廃棄物処理に関する不正による逮捕だったが、その後も桂の会社が同様の不正を続けていたとしたら…。
礼子は、海への不法投棄を続けていた桂に、何者かが海の神であるソラナギに代わって罰をくだしたのではないかと推理する。
