<中村ゆり コメント>

――第1話を見て、どう思いましたか?

脚本を読んだときから素敵な作品になる予感がしておりましたが、さらに想像以上に心に響くドラマになっていて、登場人物のみなさんそれぞれが本当に魅力的で、説得力のあるお芝居をされていてひき込まれますし、どのシーンも集中力が途切れず、人が人を思う気持ちに自然と涙していました。

――ドラマ『終幕のロンド』の魅力を教えてください。

遺品整理を通じて、人を大切に思う気持ちは、表面的なことだけではない、はかなさや尊さを知ることができました。恋愛だけではなく、家族や友情、いろんな愛が交錯するなか、そこにあるやさしさや美しさ、せつなさが描かれています。

――真琴を演じるにあたり、意識していること、大切にしていることは?

真琴にとっては、樹さんとの出会いや、大切な人との別れがあり、何より自分自身に向き合わなければいけなくて、頼りなく流されがちだった彼女がどう変化していくのかを、リアリティを持って演じたいと思いました。

――撮影現場でのエピソードを教えてください。

風吹ジュンさんも娘さんがいらっしゃり、私も母に対して真琴を演じながらたくさん感じること、胸が痛くなるような共感するシーンが多々あり、きっとお互いに共鳴することがたくさんあったので、風吹さんとある重要なシーンのときに「このドラマは母と娘の話でもあるね」と2人でこっそり泣きました(笑)。

――日々の撮影を乗りきる中村さん自身のリラックス方法はありますか?

どんなに遅くても少しでもお風呂につかること、動物の動画を見ること、差し入れのおいしいスイーツを食べる楽しみです。

――第2話の見どころ、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

それぞれの登場人物の抱えている背景が少しずつ見えてきます。大切に思うからこそ隠してしまう本当の思い…そんな複雑さに歯がゆさを感じながらも、そこにあるやさしさに心揺さぶられる回になっていますので、ぜひご覧になってください。