10月19日(日)の『ボクらの時代』は、俳優・河合優実さん、シンガーソングライター・詩人の柴田聡子さん、映画監督の山中瑶子さんが登場します。

河合さんは、山中監督の映画『ナミビアの砂漠』(2024年)で主演を務めました。この作品は、カンヌ国際映画祭に出品され、山中さんは、女性監督として史上最年少で国際映画批評家連盟賞に輝きました。

その後、河合さんも数々の主演女優賞を受賞。現在、河合さん出演の映画『旅と日々』が公開中で、海外の映画祭でも高く評価されています。

そんな河合さんが以前から大ファンだというのが、柴田さん。柴田さんの楽曲『Passing』のミュージックビデオを、山中監督が手がけています。

山中瑶子「『ひとつになろう』みたいなのがめっちゃ嫌」

<河合優実「いつか、山中(瑶子)さんの映画に出たいです」と手紙をわたした、高校3年生のころを振り返り「超、万能モードでした」>

3人は、価値観が違う人と会話することの大切さについて語ります。

河合:すごく共感できる、似た価値観の人だけと一緒にいるっていうのも心地いいけど、そうじゃないところって必要だなって、すごく思います。

河合優実

柴田:(上を向いて)本当にそう!

河合&山中:あはははは。

柴田:今、天を仰いじゃったけど(笑)、本当にそうなんですよね。共通言語みたいな中だけでしゃべってるときの、あの“見えなさ”みたいなのが…。

柴田聡子

山中:うん、うん。

柴田:だんだん、怖くなってきますよね。

河合:私も、ふと感じます。

山中:思想が違うみたいな人の方が、摩擦があるけど…「それはなんで?」って、逆に聞き合えるといいなみたいな。

柴田:本当にそうです。それがやれたら、すごい幸せだなって。

河合:でも「ナミビアの砂漠」を作っているとき、山中さんが、スタッフさんの中にぜんぜんやる気ない人とかがいるのが「面白い」って言っていて。

山中&柴田:(笑)。

河合:その、全員が全力で同じ方向を見ていることを目指しているわけじゃないんだって、すごく思って。

山中:うん。

河合:なんかいいなって。

山中:そんなこと言ったんだ。

河合:はい。

山中:「ひとつになろう」みたいなのがめっちゃ嫌で。「寝てない」とか「嫌なことがあった」みたいな状態で来ている人がいて当たり前だって思ったら、気持ちまでひとつに統制しようとするのは、ちょっと楽しくないですしね。

山中瑶子

柴田:そうですね、無理が生じちゃうし。

山中:うん。