ある夜、富貴子の家に強盗団が押し入る。

富貴子は一命をとりとめたものの、殴られて足を折られるという重傷を負った。富貴子の痛ましい姿と、彼女の娘が悲しむ様子を見て、叫ぶ奈美。富貴子を守れなかったことへの悔いと犯人への怒りだった。

奈美は、富貴子の家周辺の警備を厚くすると約束したにもかかわらず、事件を避けられなかったことで、室長・早見浩(松角洋平)に食ってかかる。

そこに佐生が現れる。DICTメンバーの選抜に関わった佐生だが、奈美に向かって「あなたは別だ。私なら、選ばなかった」と言い放った。

奈美(沢口靖子)の記憶から犯人・蓮(奥智哉)の身元を特定

奈美は清水とともに、強盗団の姿が映った防犯カメラの映像を何度も見返す。暗い映像だったが、実行犯の足元が街灯に照らされていた。奈美は清水に、その足元を拡大して靴の種類を割り出してほしいと頼む。

清水は、犯人が履いているのはめずらしいデザインのスニーカーと割り出すことに成功。奈美が見た、野次馬のなかにいた少年が履いていたものと同じだった。奈美の頭のなかで、これまでの捜査の点と点が線でつながる。

奈美は掛川とともに蓮の家を訪ね、蓮の母・真理恵から話を聞く。

一方、逃走中の蓮は、富貴子の家に押し入ったあとはネットカフェに潜伏していた。そんななか、指示役から再び強盗を命じられる。

奈美は、蓮のデータを生活安全課の補導少年データベースから発見。さらに奈美は、自分が現場で見た蓮の靴と、強盗の靴が一致したことを早見に報告。痕跡を残さない情報犯罪には、小さな気づきだけが希望なんだと訴える。

早見は、蓮を重要参考人として指名手配することを決めた。

奈美らが懸命に蓮の行方を追うなか、闇サイトでのやりとりを解析していた清水が「今日中にもう一件、強盗が起きる恐れがあります」と警告。DICTメンバーに緊張が走る。

清水は、通信会社の情報開示により入手した蓮のスマホ情報を解析。蓮の位置情報が半径5km以内にまで狭まり、奈美も飛び出していく。