9月21日(日)の『ボクらの時代』は、妻夫木聡さん、広瀬すずさん、映画監督の大友啓史さんが登場します。
大友さんが監督を務める映画『宝島』が、9月19日(金)に公開。妻夫木さんが主演を務め、広瀬さんが共演しています。
妻夫木聡「ちょうど今、エンターテインメントの転換期」
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大河ドラマ『龍馬伝』(2009年/NHK)や、映画『るろうに剣心』シリーズ、映画『レジェンド&バタフライ』(2023年)などを手がけてきた、大友監督。
妻夫木さんは、「映画を作るにあたって、エンターテインメントというものに対して、どこまで意識されていますか?」と質問します。
大友:基本は、「自分が心を動かせるかどうか」だけなんで。

妻夫木:ああ。
大友:まず、そうじゃないですか。
広瀬:確かに。
大友:自分の心が動くものに、お客さんも心を動かしてくれるに違いないって思って、信じるしかない。
妻夫木:うん。
大友:自分が面白いと思うものができあがって、誰かが喜んでくれて、救われたら、それを誰かがエンターテインメントと呼べばいいし。
広瀬:うん、うん。
大友:それを誰かが美しいと思ったら、それをアートと呼べばいいし。ということの開き直り…少し、思っていますね。
広瀬:へぇ。
妻夫木:すごくざっくりいうと、「メジャー映画はエンターテインメントであるべき」というような風潮もあるし、「エンターテインメント作品は稼がなきゃ、やっぱり難しいよね」っていうのもあるじゃないですか。けどいい加減、そういう時代は抜け出せたらいいなって、ちょっと思ってるかな。

妻夫木さんは、映画『国宝』『鬼滅の刃』のヒットを例に挙げ「良いものは良いと言ってくれる人はいる」「ちゃんと上質なものを観たいし、そういう気概のある人たちの作品についていきたいと思っている」と続け――。
妻夫木:観るものを自分でリサーチして、何が良いのか。観終わったあとも、何がどうだったかとか。しっかりと一人ひとりが意見を持ちはじめている。これは、すごくいいことだと思うんですよ。そうしたら、またたぶん、そういう人たちが新しいものを生み出してくれるような気がするんです。新しい時代みたいなものも。だんだん、いろんなことが変わってきているから、エンターテインメント自体が、今ちょうど転換期なのかなって思っているんですよ。
大友:そうだね。僕も、『宝島』(※)がどういうポジショニングになるのか、すごく楽しみ。
妻夫木:ね。どういうふうに(観客に届くのか)。
大友:こういうものが、どういう定義づけ、位置づけになっていくのか。
(※)映画『宝島』は、戦後の沖縄を舞台に時代に抗う若者たちの姿を描き、第160回直木賞を受賞した真藤順丈さんの小説『宝島』を映画化。
広瀬:映画って残るものだから、今の自分とまたもうちょっと年齢を重ねてからもう一回観たいなって思いますし。

大友:ああ、映画って本当に観る年代によって、まったく違ったものになるからね。
広瀬:違いますよね、きっとね。
妻夫木さんが「でも、10年後にこの『ボクらの時代』の映像は見たくないな」とつぶやくと、大友さんが「しょうがないね、それは。受け入れてください、過去と歴史を」と言って、3人は笑い合います。
ほかにも、10代でデビューした広瀬さんの「青春」について、妻夫木さんや大友監督の子育て、休みの過ごし方など、さまざまな話題を展開します。

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