<北村有起哉 コメント>

――オファーを受けたときは、どう思いましたか?

岡田さんの作品に出演させていただくのは、今回で2回目ということで、とてもうれしかったです。そして、まさかこの年で“ゴールデンの主演”という大役をいただくとは思っていなかったので、正直ビックリしました。「えっ!いいんですか!?」という気持ちになりましたね。

――台本を読んだ印象は?

岡田さんの作品には、いわゆる“悪人”が出てこないんですよね。どこかほのぼのとしていて、その中にちょっとズレている人がいたり、小さな摩擦やゆがみが生まれたり…。そういった部分が、見ている方にとってはクスッと笑えるような、ささやかな仕掛けになっていると思います。

自然と引き込まれる岡田さんの劇世界の中で、僕も肩の力を抜いて、のびのびと演じられたらと思っています。

――北村さん演じる、小倉渉について教えてください。

渉は、自分自身と重なる部分が多いのですが、客観的に見ると「ダメだな~こいつ…」と思うところはたくさんあります(笑)。

そしてこのドラマは、“離婚するのか、しないか”というのがテーマのひとつでもあるので、そのズレをしっかり見せられるように、夫婦のデコボコ感を出しつつ、憎まれない、むしろ愛される夫婦像を作っていければと思っています。

――仲間由紀恵さんとの共演はいかがですか?

以前、チャリティ活動でご一緒する機会があって、何度かお会いしていたので、もともと親近感はありました。ただ、作品での共演は、久しぶりだったので、ご縁があって本当に良かったです。

(仲間)由紀恵ちゃんは、とても真面目でストイック、そしてほんわかした一面もある方。そんな彼女が今回、“あん”という役をどうアプローチするのか、楽しみです。

セリフのやりとりを通して、お互いに想像もつかない表情や空気感が生まれてくれるような、そんなシーンが撮れたらうれしいですし、それがこの作品の成功にもつながるのではないかと思っています。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

ある日突然、ごく普通の家族だったはずなのに、“離婚宣告”がなされます。しかもそれは、ずっと前に交わした約束で…。

そんな約束をすっかり忘れていた夫と、それを信じて計画的に準備を進めてきた妻、そしてそれに気づいた子どもたち。

それぞれの視点で、家族のバランスがどう崩れていくのか。また、同じマンションに住む三家族が、それぞれの悩みを抱えながらも支え合い、ときにはぶつかり合いながらも関係を築いていきます。

岡田さんワールドでお届けする、独特な三家族のアンサンブルを、ぜひ最後まで見届けてください!