──声優としてのお話も聞かせていただきます。内山さんがアフレコをする際にルーティンとしていることはありますか?

ルーティンはあまり自覚していないかもしれない…あ、アフレコをする際、台本を片手に持ちながら声を出すのですが、僕は必ず、少数派の右手持ちなんです。あとアニメの収録現場だと、自分の身長に合ったマイクとは限らないので、ちょっとかがんだ状態と言いますか、体勢を低くしなければいけないこともあって。その体勢が体に悪いんじゃないかと思っているんです(笑)。

たまに台本を左手に持って、体勢を変えてみたほうが体は歪まないのでしょうか。そろそろやり方を変えてもいいのかもなと思っています。

内山昂輝 仕事の際に大切にしていること「その時その時のベストを尽くす」

──さまざまな作品に出演している内山さんですが、声優という仕事の魅力を聞かせてください。

涼しいスタジオで仕事できるのはいいですよね(笑)。もともと子役をやっていたのですが、俳優と声優を比べたときに、その点は大きいかな、と。特に真夏のロケとか大変ですし、役柄によっては着物を着なければいけないということもありますよね。

声優はそういったことがないところが魅力でしょうか(笑)。

──最近の夏は暑さが異常で、体調を崩しやすいですからね。

そうなんです。その点、声優は基本室内にいるので、暑さ寒さはあまりなくて。いや、逆にエアコンで寒すぎることはありました。

先日、冷房が効きすぎているからみんなで「温度を上げよう」と設定を変えたんです。そうしたら湿気が増えてしまったようで、マイクに変な音が入るようになり、マイクを交換することになって。やっぱり機械は繊細なようで、湿度に気をつけないといけないということに改めて気づきました。

──お仕事をする際に大切にしていることを聞かせてください。

自分にはまだ足りない部分があるかもしれないし、もうちょっとやり方を変えたらうまくいくこともあるかもしれない。それでも、その時その時のベストを尽くすということですね。

僕は子どもの頃の声変わりとは別に、20代前半と比べると今の声はまた変わっているのですが、声って年齢によって変わっていくと思います。

だから、“今の感じの声”って、その時にしか出せないものだと思いますし、その瞬間、瞬間で「全力を尽くせたな」と思えるような取り組み方を続けていくことを大切にしています。

──めざましmediaのキャッチコピー「“好き”でつながる」にちなんで、内山さんの“好き”な時間を聞かせてください。

最近、寝る前にとある長い漫画を読んでいるのですが、それがマイブームですね。今は40巻くらいまで来ています。

──その漫画を最近読み始めたきっかけはありますか?

「なんとなく」としか言いようがないですね(笑)。長い期間楽しめる長い作品がいいなと思って選びました。

普段、仕事のために、いろいろと漫画を読みますが、これは仕事と関係ない作品というのがポイントで。趣味として接する漫画は息抜きになっています。