──梁龍を演じる際に工夫したことはありますか?

今回の収録スタイルは、事前に吹き込まれている中国語のセリフに日本語をあてていくという形がベースだったのですが、そこに自分のオリジナリティを入れられればと思っていたことが一つです。

あとは、いただいたキャラクターデザインなどの資料を参考にしつつ、たくさん出てくる他のヒーローたちと被らないような“梁龍らしさ”が表現できればと思い、アフレコに臨みました。

──“梁龍らしさ”はどのような部分でしょうか?

ちょっとダークな感じは入れました。いろいろなヒーローがいるなかで、梁龍は反抗的なキャラクターなので、反骨精神と言いますか、皆さんが「ヒーロー」と聞いてイメージするものとは違ったキャラクター感が、“らしさ”かなと思っています。

内山昂輝 演じる梁龍は「ヴィラン感が強かった気が」

──ご自身と梁龍に共通点はありますか?

あると言えばあるような気が…。ちょっと斜に構えた感じは自分の心のなかにもあるなと感じています。

──もし梁龍が身近にいたら、仲良くなれそうですか?

「梁龍にも優しい部分があるかもしれない」と思いつつ最終回まで収録したのですが…結局、そういうシーンが全然なかったんですよね。それでも、もしかしたら梁龍には意外な一面があるかもしれませんけど。ただ、今の段階ではちょっと警戒してしまいそう、と思いました(笑)。

──印象的だったセリフやシーンはありますか?

バトルシーンのスピード感がすごくて結構大変でしたね。動きが早くて。僕たちがアフレコをしたときは、映像もまだ完成前だったので、キャラクターの細かい動きを確認しつつ、息づかいや力んだ感じの声を入れました。難しかったです。

今バトルの話をして思い出したのですが、梁龍ってこの当時のトップ10にランクインするヒーロー・スマイル(CV:平川大輔)にいろいろ言うんです。スマイルが大切にしているペンダントを見せつけて、家族のことを。そのシーンは特に「梁龍って、ヒーローなのかな?」と疑問に思いましたね(笑)。ヴィラン感が強かった気がしています。

梁龍(CV:内山昂輝)、スマイル(CV:平川大輔)

──『TO BE HERO X』の世界では、その人の能力が世の中に見つかって、勝手にその能力が高まっていきますが、内山さん自身がそんな世界観に身を投じたときにどんな能力が高まると思いますか?

あんまり戦いとかは嫌なんですけど…(笑)。それに、人から注目されたり、いろいろ言われたりするのは、プレッシャーにもなるのでヒーローにはなりたくないかもしれないです。