8月25日放送の『ネプリーグ★東進カリスマ講師陣が徹底解説!小中学必修クイズSP』に登場した、“ウンチク”や“豆知識”をおさらいします。

多数の写真の中から、指定された動物を選ぶ問題では、出題された動物が飼育されている天王寺動物園について地理担当の村瀬哲史先生が解説しました。

開園110年を迎える天王寺動物園では、動物たちの姿を観察しやすくするために、ライオンのエリアの中央に岩を設置。その岩にある仕掛けをほどこし、冬でもベストポジションでライオンを見ることができるといいます。

その仕掛けとは、床暖房。岩の中に床暖房を設置することで、寒さが苦手なライオンが冬場でも入園者の前に現れるようにしているのだそうです。

ちなみにライオンを撮影するときには、手前にライオンが映り、その後ろにはキリンなどの草食動物が、さらに後ろにあべのハルカスが映り込むという画角が可能になるのだそうです。

埋立地に建てられた東京駅を支えてきたものとは?

村瀬先生は、東京駅を約100年に渡って支えてきた「あるもの」も紹介しました。東京駅は、かつて海だった場所を埋め立てて建設。

地盤が弱い場所に巨大な駅舎を建てるために使われたのが、大量の松の木。1万本以上の松の木を駅舎の建築予定地の土に打ち込み、駅舎を支えることになったのです。

東京駅が完成して数年後の1923年に関東大震災が起きましたが、東京駅は倒壊することありませんでした。

バラク・オバマ元大統領の画期的な選挙戦略&メジャーリーグの「デッドボール時代」とは?

多数の写真の中から、指定された偉人を選ぶ問題では、出題されたバラク・オバマ元大統領が始めたという「選挙戦略」について、世界史担当の加藤和樹先生が紹介しました。

オバマ元大統領が2008年の大統領選挙で勝利を収めた際に取り入れた選挙戦略とは、SNSの効果的な活用。

今ではSNSを選挙に使うのは珍しくありませんが、当時は著名人とSNSでつながることは多くなかった時代。そんななか、オバマ元大統領が直接SNSで政策を語ることで、有権者はオバマ元大統領と友だちのようにやり取りしているような感覚になり、支持者が増えていったのです。

加藤先生は、メジャーリーグの歴史についても解説。1900年代初期のメジャーリーグでは、試合中にボールの縫い目がボロボロになったり皮がめくれたりしても交換しなかったため、打球の飛距離が出ず、ボールの動きも不規則で「デッドボール時代」と呼ばれていました。

そんな中でも、ベーブ・ルースは1919年に29本のホームランを量産。そして、1920年のルール改正でボールを交換できるようになると、ホームラン数が54本と激増しました。同時にピッチャーとしても“二刀流”で活躍し、伝説の選手と言われるようになったのです。

加藤先生は、「W(ワット)」という単位が生まれた背景についても紹介。「ワット」は産業革命時に蒸気機関を改良したジェームズ・ワットが、お客さんに蒸気機関を使った機械の仕事量を説明するために生まれました。

最初は馬が荷物を運べる量=馬力を使って説明していたのですが、馬によってパワーが異なるため、仕事率と電力の各国の統一単位である「ワット」を使うことになったのだそうです。

突破されやすいパスワード上位5個&今後知っておきたいネット用語は?

5文字の言葉をチームで答える問題では、情報の渡辺さき先生が危険なパスワードランキングを発表!「123456」「123456789」「12345678」「password」「qwerty123」が、これまで突破されたパスワードの上位5つだといいます。

ほかにも「iloveyou」「monkey」「dragon」など、辞書に載っているような単純な用語も突破されやすいので注意が必要なのだそうです。

渡辺先生はネットを使う上で今後覚えておきたい、「ハルシネーション」というワードも紹介しました。

「幻想」という意味を持つ「ハルシネーション」。ChatGPTやGemini、Microsoft Copilotなどの生成AIは、もっともらしく聞こえるものの事実ではない情報を教えてくることがあり、その現象を「ハルシネーション」と呼ぶのだそうです。

また「アテンションエコノミー」というのは、「注意を引くことが経済の活動につながる」という状態を指す言葉。

Xでインプレッションを増やしたり、YouTubeで再生回数を増やすと収益に結びつきますが、わざと炎上させるなどして人の注意を引き、収益を得ようとする行動のことを「アテンションエコノミー」と表現するそうです。

英語で「置き配」はどうやって表現する?

また、英語の武藤一也先生は、問題に出題された「インポート(import)」という英単語の覚え方を伝授。

「export=輸出」と「import=輸入」は、もともと「port=運ぶ」という単語に接頭辞が付いたものです。「ex」は「外」という意味なので「ex+port」=「外に運ぶ=輸出」、「im」は「中」という意味なので「im+port」=「中に運ぶ=輸入」となるのです。

「ex」や「im/in」などの接頭辞の意味を覚えておくだけで、例えば「exterior=外装・外観」「interior=内装・内観」というように意味を推測することも可能に。ちなみに「ex-boyfriend/ex-girlfriend」というのは、「自分のところから『外』に行ってしまった恋人」=「元カレ/元カノ」という意味になるのだそうです。

武藤先生は、時代とともに新たに生まれた「delivery」の表現も紹介。まず「置き配」は接触がない配達なので「contactless delivery」、または荷物を玄関に置くので、「玄関=porch」を使って「porch delivery」といいます。

そして、「置き配泥棒」を表す「porch pirates=玄関先の海賊」という表現も生まれているのだそうです。