11月20日放送の『ネプリーグ★sejuVSマセキVSワタナベ!絶対に負けられない事務所対抗SP』に登場した、“ウンチク”や“豆知識”をおさらいします。
企業のロゴに関する問題では、出題された「ラコステ」のロゴについて地理担当の村瀬哲史先生が解説しました。
ラコステの創業者であるルネ・ラコステさんは、テニスの四大大会で何度も優勝した経験のあるプロのプレーヤーでした。彼が作ったブランドのロゴは、なぜワニになったのでしょうか?
そのきっかけとなったのは、スーツケース。ラコステさんはアメリカの大会に行った際にあるスーツケースに目を留め、チームのキャプテンに「自分が試合に買ったらこのスーツケースをプレゼントしてほしい」とお願いしたといいます。
そのスーツケースに使われていたのが、ワニ革。また、ラコステさんのテニスのプレイスタイルが、一度食らいついたら離れないワニのようだと言われていたこともあり、ラコステさんの愛称として「ワニ」が定着したのだそうです。
その後、自らのブランドを立ち上げたときに、ラコステさんはワニのマークを使うことにしたのです。
「珠玉の短編」と「珠玉の長編」…漢字の成り立ち的に△の表現はどちら?
漢字の読み書きの問題では、「佇む(たたずむ)」と「真珠(しんじゅ)」について、林修先生が覚えておきたい豆知識を披露しました。
まず「佇」という字の音読みは、「佇立(ちょりつ)」などに使われる「ちょ」。「佇立」とは、「しばらくの間、立ち止まる」という意味です。
「真珠」の「珠」を使った熟語には、「優れたもの/美しいもの」を例える際に使う「珠玉(しゅぎょく)」があります。
「珠」はもともと「貝の中にあった小さくて美しいもの」を意味する漢字なので、「珠玉の短編」という表現は問題ないのですが、「珠玉の長編作品」は「珠」の意味と離れてしまうので注意したほうが良いのだそうです。
「廷」の文字の正しい書き順と部首の名前は?
また林先生は、「大和朝廷」の「廷」の字の書き順についても紹介。部首である「廴(えんにょう)」を先に書いてしまう人が多いそうなのですが、「廴」は後で書くのが正しいのだそう。
「廴」のように横に延びている部首を「繞(にょう)」といい、「辶(しんにょう)」をはじめ、「走」を延ばす「そうにょう」や「麦」を延ばす「ばくにょう」、「鬼」が延びた「きにょう」などがよく使われます。
このうち、部首を後で書くのは「廴」と「辶」のみ。それ以外は部首を先に書くのが正しいので、合わせて覚えておきたいですね。
「図に乗る」の「図」とはもともと何の意味?
慣用句の「図に乗る」の語源についても、林先生は解説。「図に乗る」は「調子に乗ってつけあがる」という意味ですが、「図」とはお教を音楽に乗せて朗唱する際に、転調することを指す仏教用語でした。
「図」は難しいため、「図に乗る」という表現は「難しいことを乗り越える」という意味で使われていたのですが、難しいことが上手く行った結果、調子に乗ってしまうことを指すように意味が変化していったと考えられているそうです。
『ネプリーグ★sejuVSマセキVSワタナベ!絶対に負けられない事務所対抗SP』(フジテレビ)2025年11月10日放送より
