<五百旗頭幸男(ドキュメンタリー監督/石川テレビ記者)コメント>

横並びの前例踏襲を免罪符に止まった思考。

この国では、記者になるとすぐ「推定無罪」の原則を習うはずなのに、

それはすぐ「容疑者の顔を晒して報じる」慣習に書きかえられていく。

冤罪事件の捜査を批判はしても、冤罪事件の報道を省みることは稀だ。

そんなオールドメディアの側から

深い悔恨と贖罪をはらんだ強烈な問題提起がなされたことに、

20年以上オールドメディアに身を置く取材製作者として、

激しく揺さぶられている。