<亀石倫子(弁護士)コメント>

正義を疑うことは、信じることより難しいかもしれない。

検察には検察の、弁護士には弁護士の、医師には医師の、それぞれが信じる正義がある。

これは、交わることのない正義のもとに闘う人々の物語だ。

難事件に挑み、次々と無罪を勝ち取る弁護士たちを追う中で、一人の記者は、自らが信じてきた「正義」を疑い始める。

これは、事件報道のあり方に問いを投げかけた、その記者の挑戦の記録でもある。