<長田光平 コメント>

――オファーを受けたときは、どう思いましたか?
これまでずっと舞台で芝居をしてきたので、出演依頼をいただいたときは、不安や期待、楽しみといった、さまざまな感情が生まれました。そんななかで、大輔という役をもらったことで、不安が少し軽くなったような気がしました。大輔が持つ力強さに、僕自身が助けられたからです。
――演じるにあたって心がけたことはありますか?
大輔は人力車の車夫なので、まず日焼けサロンに通い始めました。それからは、少しでも日が出ていれば、肌を太陽に当てて自然な日焼けを目指しました。
この前の仕事で小学生の役を演じていて、子どもっぽく見せるために、少しぽっちゃりさせていたんです。だから食事を制限しながら筋トレをしたり、毎晩サウナスーツを着てランニングをしたりして体を絞りました。

――大輔と似ているところはありますか?
僕自身は、休日があれば家でのんびり過ごすことが多く、大輔のように積極的に体を動かして、自分の身体と向き合う姿勢には刺激を受けました。
性格は、自分と重なるところもあります。大輔が空気を読めないような発言をする場面があるんですが、僕にもそういう一面があって…。ただ、彼は常に太陽タイプで、僕は日によって月と太陽が入れ変わってしまうタイプ。ベースが太陽の大輔は羨ましいなと思います。

――人力車を上手に引く姿が印象的です。
これまで人力車に乗ったことがなかったので、まずは乗りに行きました。
また、ドラマでご協力いたいている人力車の会社から、車の引き方や車夫としてのあり方をしっかりと教えていただきました。うまくバランスをとりながら、全身を使って引いているんですね。
車夫は、ただ観光地を案内するだけでなく、お客さんに思い出や心に残る時間を届ける温かくて素晴らしい仕事だと思いました。心から尊敬しています。

――第4話の見どころと、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
第4話では、大輔が悩みながらもシェアハウスの仲間たちに助けられて、再び夢に向かって進んでいく姿が描かれています。
その姿には、僕たち俳優業にも通じるものがあると感じています。僕も大輔も、夢を信じて歩んできたし、これからも信じて進んでいきたい。だからこそ、今夢を持っている方たちにも、「信じて歩き続けてほしい」と思っています。
この『浅草ラスボスおばあちゃん』という作品が、見てくださる方一人ひとりにとって、生きる意味や夢に向かう力に少しでも寄り添えるような物語になっていたらうれしいです。