<篠原篤 コメント>
通っていた高校が合併して環境が変わり期待と不安が入り混じるなか、そこにスクールロイヤーがやってくる。今まで自分たちだけで考えてきた価値観とは違う価値観が入ってきて、先生も生徒も新しく学ぶアップデートしていかなきゃということを、楽しみながら必死にやっていきます。
今の子どもたちは、便利になっていろんな情報にアプローチできますし、インベーダーゲームみたいに上からどんどん情報が降ってきてそれを捌(さば)いているだけでも大変です。でも、もし疲れたらベッドやソファーに横になって天井を見つめてほしい。
そうしたら、天井が透けて満点の星空が見えて、自分もこの輝く星の一つになるんだなって。僕自身この作品をきっかけに、宮沢賢治の詩を見直しました。親世代、若い子たちが宮沢賢治の世界に触れるきっかけになってくれたらいいなと思いますし、本当に家族で見てほしい作品です。