2025年5月6日には、来年春予定のツアーをもって活動を終了することを発表し、ツアーへ向けて再び5人で歩み始めた嵐。
そんな嵐のメンバーとして、二宮さんはコンサートではくしゃっとした笑顔で客席に手を振る姿が印象的で、さらにステージでは伸びやかな高音の存在感ある歌声やキレのあるダンスを披露し多くのファンを魅了してきました。
嵐が活動休止をしている中でも、ファンに寂しい思いをさせないようにと様々なコンテンツを届け、まさに“トップアイドル”として走り続ける二宮さんに、アイドルとしての信念について記者から質問されると…
アイドルとしての信念 「かゆいところに手が届く存在でありたい」

――今回の著書が普段の姿とアイドルとしての姿を切り離して書かれていた印象ですが、二宮さんにとって「アイドルとはこうあるべき」という信念は?
こうあるべきと思っているのは、ちゃんと相手の欲求をちゃんと考えてあげるというか、かゆいところに手が届く存在でありたいなっていうのは思っていました。エンタメ人として、最新最先端のものを融合していってまた新たな可能性をっていうのはもちろんではありますけども、やっぱり今こういったときに何を聞きたいのかとか、最新の曲ではないんじゃないか、本当は往年のヒット曲なんじゃないかとかっていうものをちゃんと分かった上で、叶えてあげられる人たちっていうのが、僕はアイドルなんじゃないかなって思っていますね。自分のことを支持してくれているコミュニティーの人たちが喜ぶことをまず第一にやっていく。そこが満たされていければ、一般的にお茶の間と呼ばれるところで応援してくださっている方々たちのところにようやくたどり着けるといいますか。
僕自身は嵐に関していうと応援してくださる方々のお父様お母様が両手離しとまではいかないですけど、嵐のコンサートだったら行って良いよってなるような、なんとなくその存在が安全だし安心だし、応援している子供がすごく楽しそうにしているっていうものを提供できたらいいなっていうのは常に思っているので。挑戦も冒険もやりつつではありますが、そういった安心安全につながるものも同時に必要なのかなっていうのが、僕のアイドルのなんとなくの概念かなって思いますね。
――そのようなファンの声はどうやって集めていた?
(事務所所属)当時はファンレターがあのときが一番でしたね。それ以外はあまりなかったといいますか。今エゴサーチというのができるようになって、本当に幅が広がった。僕基本的に映画とかそこまではしないんですけど、連続ドラマとか続いているものに関しては、徹底的に洗っていきます。芝居がうまい下手だとか、いつも同じだとかそういうことはもちろん一方であるとして、あの展開はこうだっていうことに関しては、「なるほど。じゃあどうしていけばいいんだろう」っていうその意見を変えるためにやっているんではないんですけど…これはよくなるかもしれないっていうものに関しては、徹底的にやっていきます。結構僕はそこは強いタイプなんだと思う、向き合えるタイプだったので、自分がなるほどなって思うものは拝借しますし、全体に共有することもあるしっていうのは割とありましたね。
『ブラックペアン』のシーズン2のときは、オペシーンのときにずっとクラシックを使おうって考えてて、自分なりに組み立てていったんだけど、クラシックにすごい強い人たちが「あれはこの曲がいいんじゃない」とかって。それを聴くみたいな。「あーなるほど」みたいなのは、こういう捉え方ができる人だったので、そういう向き合い方っていうか、共存のしかたといいますか。