――お子さんの反応はいかがですか?

もう分かってくれているので、撮影現場で「これから本番だから行ってくるね」と言うと、頑張って隅っこで待っていてくれます。本番後は「はい、こっちおいで!」って、みなさんが仲間に入れて遊んでくれて。“大人になったらいろいろやることがあるけど、頑張ったら楽しいことがあるよ”というのが伝わったらいいなと思います。

――小さい頃からそういう教えを受けると、いろいろな場面で頑張れる子に育ちそうですね。

ちゃんと自分の意見を言える子にはなってくれました。「大人って大変だ」みたいな感覚があるみたいで、「子どもだって大変なんだよ!」とか「学校もストレスがあるんだよ!」なんて言ったり(笑)。ちょっと大人っぽい子かもしれません。

――言いたいことを言ってくれたほうが、親としては助かりそうです。

そうですね。なので私は、子どもと大人の環境をセパレートしないことは大事だなと思っています。真奈さんがされていることも、それに近いのではないでしょうか。子どもも大人も関係なく、みんなが自分を見せ合う。それでいいのではないかと。

これが正解かは分からないですけど、私はそうさせてもらっているので、同じ考えの人がいてくれると、これでいいのかなって思えます。

前田敦子 現場では「自分の弱さや恥ずかしさをさらけ出す」

――先日放送された『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ)に、ドラマ『人事の人見』チームとして松田元太(Travis Japan)さん、松本まりかさんと出演し、全力でゲームに挑戦する姿が話題に。前田さんの“みんなを引っ張る力”に、真奈さんに通じるものを感じました。

ありがとうございます。ドラマなど作品は“ひとつの家族”のようにチームで作っていくものだと思っているので、みんなで仲良く楽しい空気でいられるように、というのを私は心がけています。

最初からありのままの姿を見せると、みんなが心を開いてくれると思っているので(笑)、まずは自分の弱さや恥ずかしさ、分からないところをさらけ出すようにしています。私はもともと、人と話すのは得意なほうではないですが、仕事現場だとこういうスイッチを入れられるようになってきました。

私自身もそうだったからこそ寡黙な人にも話しかけて、みんなのハッピーな顔がどんどん広がって…という感じが、私はすごく好きなんです。今回の『人事の人見』は主演の松田くんが年下なこともあり、私がそういった立ち位置でいようと思いながらやっていたら、あそこまで仲良くなりました(笑)。

――約9年ぶりとなる『ザ・ノンフィクション』の“語り”ですが、番組の印象も含めて、どのように感じましたか?

『ザ・ノンフィクション』は、定期的に観させていただいている番組です。いろいろな人の人生を見せてくださるので、すごく心に響きます。フィクションでさえ何かと制限されるような世の中になって、人のありのままの姿を見て知る機会ってすごく少なくなっていると思うので、勉強になります。こういう番組が今の時代もずっと続いているのは、すごくいいことだと思います。

ナレーションも、とても勉強になります。いろいろな仕事のなかでも、ナレーションはまた違うなと、いつも思います。読みながらちょっと壁にぶつかって、それを突破して、またひとつ成長できた気がします!

予告動画

YouTube「フジテレビドキュメンタリー」で、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。6月1日(日)13時40分~「みんなで生きていく〜元ギャルとシングルマザーの家〜」予告。

配信スケジュール

5月18日・25日放送「ボクらの丁稚物語2025~16歳 夢の行方と迷い道~」前後編(語り:野呂佳代さん)が、6月8日までTVerFODで無料配信されます。

【前編】野呂佳代「親切のつもりが…」新人マネージャーへの指導に試行錯誤の日々 “丁稚”で働く若者と厳しい社長に共感
【後編】野呂佳代「人生で3回仕事を辞めたいと思った」続けられた“秘訣”は?「いつか仕事がなくなるかも」という危機感も