野呂佳代さんが、『ザ・ノンフィクション「ボクらの丁稚物語2025〜16歳 夢の行方と迷い道〜後編」』(5月25日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当します。

中学卒業で丁稚の世界に飛び込んだ16歳の若者。若手職人日本一の証「技能五輪での金メダル」を目指して修業を重ねる日々ですが、ある日、寮から姿が消えて…。

“丁稚(でっち)奉公”制度を採用する家具製作会社を舞台に、2021年から毎年放送されている、シリーズ第5弾です。

【前編】野呂佳代「親切のつもりが…」新人マネージャーへの指導に試行錯誤の日々 “丁稚”で働く若者と厳しい社長に共感

ナレーション収録後、野呂さんにインタビュー。野呂さん自身が「仕事を辞めたい」と思った経験、それでも乗り越えてきた秘訣、そして後編の見どころを聞きました。

年上の後輩指導、地道な自主練習 ある日寮から姿が消えて…

中卒で丁稚の世界に飛び込み、一流の職人を目指していた16歳の松下さんの姿が消え…。

横浜市にある家具製作会社「秋山木工」。かつては入社すると男女問わず、住み込みで5年間の修業。スマホを持つことも許されず、タバコも恋愛も禁止、丸刈り姿の丁稚生活でしたが、ここ数年、新人が次々と辞めてしまうため、自由な生活ができる「外弟子」制度を設けました。

変わりゆく秋山木工に、2024年春、入社したのは7人の新入社員。寮に住み込む内弟子を選んだのは、高校を卒業し上京してきた18歳の新人ただ一人でした。

そんな新人たちを指導するのは、1期先輩の内弟子・松下さん(16)と友添さん(26)の2人。

技能五輪に向けて練習する松下さん

中学を卒業し、秋山木工の門をたたいた松下さんにとって、新人たちは全員が「年上の後輩」。兄弟子として指導をすることが、松下さんにとってプレッシャーになるのではないかと周囲は心配していました。

この年の始まりに、松下さんは心身の不調で、しばらくの間、実家に帰っていたからです。

そんな中、職人の世界に足を踏みいれた7人の新人たちも、時がたつに連れて、少しずつ遅刻や欠勤が目立つように。

新人たちに指導する松下さん

「技能五輪で金メダルを取る」ことを目標に、15歳から秋山木工で働く松下さんは、大会に向けて地道な自主練習を続けていましたが、ある日、その姿が寮から消えてしまいました。

一流の職人を目指して丁稚奉公の世界で生きる、若者たちの夢の行方は…。