また別の日。千明や万理子が働くJMTテレビの会議室では、“サレ妻未亡人”である律子が招かれ、ドラマ『サレ妻同盟』シリーズの脚本作りのために、彼女を囲んだヒアリングが行われていた。

千明たちは波乱万丈な律子の人生にもらい泣き。

しかし万理子の「ドラマの中ではせめて主人公を救って差し上げたい」という言葉をきっかけに、脚本家・栗山ハルカ(益若つばさ)が“タイムスリップ”というアイデアを出すと、次々とストーリーが広がっていく。

“本当の自分”に自信が持てない典子(飯島直子)は落ち込んでいて…

スピーディな打ち合わせのテンポに驚いていた律子だったが、充実感で満たされたような表情で「楽しいです」と一言。

それに「人生楽しまないとね。それが一番の復讐だからね」とカラッと重ねる千明だった。

エネルギッシュで包容力溢れる千明を、いつものようにうっとりと見つめる万理子。そんな万理子を、佐久間(上川周作)がじっと見つめていた。

温泉でのグラビア撮影に続き、“素敵な暮らしをしている主婦”として、カフェ「ナガクラ」を借りて雑誌の取材をしている典子。

取材スタッフたちは「素敵ですね」「憧れちゃいますね」と褒めそやすが、典子は何か落ち着かないものを感じていた。

ひとり千明の帰宅を待っていた典子は、その違和感をぽつりぽつりと吐き出す。現実の自分は“素敵な主婦”なんかではない、本当の自分にはみんなと違って何もない、と。

「私は素のままの水谷典子が好きだけどなー」

千明は人に見られる仕事は本当の自分なんてどうでもいいんだよ、違う自分になれるのが楽しさだよと続ける。

しかし、その励ましは今の典子には響かず…。